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2016年12月

2016年12月27日 (火)

読物 『ねじまき少女』

原題"The  Windup Girl"。

文庫本で上下巻構成。上巻の半分くらいは、個人的な指標であるところの『パイプ草』であり、かなり退屈に感じられた。別の指標で例えるならば、『ケルベロス』でずっとエビ喰ってるカンジ? MG34ぶっぱなしてから本番。

物語が面白くなるのは人物が動き始めたそれ以降で、ところがそれはいつしかプロットレベルの箇条書きとしか感じられない筆致になってしまっている。
総じると、文章として優れていると感じられるのは『パイプ草』相当の冒頭であり、面白いのは箇条書き的な痕跡を色濃く残すその他ということになる。SFとは物語ではなく設定語りであるらしいので、非常に王道的なSFということになろう。

タイトルに冠せられた『ねじまき少女』は、フォーカスして読むには端役すぎ、とはいえ物語には欠かせない心臓へ向かう折れた針であるが、タイトルになるほどの存在であるかといえば否という印象がある。『装甲騎兵ボトムズ』が構成は同じで『ファンタム・レディ』というタイトルだったら同じ印象になるかもしれない。

「ねじまき少女」なるものはいわゆるデザインヒューマンのことで、物語中の出自は日本である。そのモチーフにはおそらく日本のからくり、茶運び人形的なものが含まれていると思う。設定は非常にオイシイのだが、カロリー本位制という大仕掛けのために押し出しが強いとはいえず、なにかを逃している気がする。

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他の作品を読んでみようと思わせるくらいには面白かった。

2016年12月21日 (水)

SeeQVaultのこと

PC TV Plusを起動したらSeeQVault Player Plusを宣伝しやがったので、どんなもんかと試すためにUSB HDDを購入してみた。
そのうち容量問題に遭遇することが予測されている。PC TV PlusからBDに書き出したモノが再生できないという問題がある(PC TV with nasneを導入した当時はこれができていた)ため、他の方法を模索していた。

I-O DATA HDD ポータブルハードディスク 2TB テレビ録画/SeeQVault/USB3.0対応 日本製 AVHD-P2UTSQ
まずはこの製品について。
選んだ理由としては、Sonyの関連機器情報に載っていたことに尽きる。AV機器で録画したのはエヴァが最後で、AV機器を自分で選定するなどそれをさらに遡るため、どれが適当であるかあまり悩みたくなかった。悩むと購入に至らない可能性が高い。
とはいえ、手間を惜しんでちょっと後悔している。上記リンクだと1TBと2TBのモデルしかないが、アマゾンの別のページだと3TBと4TBモデルが載ってる。どういうことだよ(ノ゚д゚)ノ 彡┻━┻

さて、付属の紙面マニュアルにはTV的なものと接続する説明しか載っておらず、PCへ接続する場合はIO DATAのサイトを参照せよという。参照した資料によると、同サイトからフォーマッタをダウンロードせよという。OK。

フォーマットできねえ。

何度試しても、どんなオプション設定でも、「ドライブレターが云々」の一点張り。試しにWindows標準のフォーマット機能で実行してみたらうまくいったので、とりあえず先に進む。


次にPC TV Plusのこと。
Sonyの宣伝ページにはHDD機器に施すべきフォーマットの種類について記述されておらず、IO DATAのページには機器に対して可能なフォーマットの種類しか書いてない。なにを指定してよいのかわからない。
前述のWindowsによるデフォルトフォーマット(NTFS)ではNGで、exFATを選択する必要がある。
USB HDDへの書き出しはPC TV Plusから行うが、いざ書き出しという段になってexFAT以外はうけつけないとぬかしたのだ。


次にSeeQVault Player Plusのこと。
未フォーマットのままUSB HDDをPCに接続した状態では認識しない。してるのかもしれないが画面に何も表示されていないのでわからない。HDDをフォーマットした直後も同じ。このため、フォーマットの種類をいろいろ試すことになった。PC TV Plusと似たような操作性ならば機器を選択する操作が存在すると思ったのだが、どうも自動認識であるらしい。
PC TV Plusで録画した番組を書き出した後、SeeQVault Player Plusを起動すると書き出されていることが分かる。この時も、書き出した番組一覧が表示されないことがあり、そんなときは更新ボタンで表示をリフレッシュする必要がある。

初期導入時にはガイダンスがあった方がいいんじゃないかね。宣伝するくらいの商品ならさ。



最後にこれらの連動のこと。
PC TV Plusを起動していると、SeeQVault Player Plusが使えない。
SeeQVault Player Plusを起動していると、PC TV Plusが使えない。
なんか微妙なアレがあるんだろう、SeeQVaultという規格には。同時にアクセスできない記録装置なんて30年は時代を逆行してる。

PC TV PlusからUSB HDDに書き出すと、PC TV Plusが操作不能になる。今のところ100%。
追記:PCからUSB HDDに書き出す場合に限るようだ。nasneからUSB HDDに書き出す場合はその限りではないようだ。

総論としては、便利なようで微妙に使いにくい、というところ。


余談だが、PC TV Plusもどんどん使いにくくなってる。
検索がアホなのはSonyの伝統らしいのであきらめるしかないにしても、起動時に重いのはHome画面に表示する情報をいろいろ取得してるからだろう。Home画面への番組ガイド非表示オプションを設けてもらえないものだろうか。

2016年12月19日 (月)

映画 『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

ヒカルとミンメイが乳繰り合ってる背景で星になってる人々の物語。

反乱軍側にも帝国側にも歴戦のつわものが存在するが、フォース能力者が登場すると三国志な世界になることがよくわかる。ベーダ―強い。

わかってるつもりで時系列を曖昧にしていたので、この物語が全体のどこに位置するのか混乱してしまった。Ep.IVの前日譚である。

3D見るつもりで行ったのだが、3Dは4DX席しかなくて仕方なく選択したのだが、ちょっとうんざりさせられた。シン・ゴジラのそれと比べて、シートからくるケツの突き上げに攻撃的な意思を感じたためである。

2016年12月17日 (土)

映画 『サボタージュ』

残念賞。
『許されざる者』を狙いすぎたカンジ?

飽きずに見ることはできた。グロ注意。

2016年12月16日 (金)

ゲーム 『人喰いの大鷲トリコ』

『ICO』に感じたことは手をつなぐこと。『ワンダと巨像』にはしがみつくこと。
体感ゲームというジャンルがかつて存在したが、それでなにかを体感したことはない。ゲームが下手だったせいだろうか、没入感が得られたためしがない。
そんなゲーマーに、振動パッドだけで体感を感得させるゲームが『ICO』であり『ワンダと巨像』であった。

本作品は。
述べるところはいろいろあるとしても、一言でいうならば、かつてこれほど庇護されていると感じさせられたことはない、ということだ。
そしてまた、前二作と同様、「ひゅん」となる作品であるということだ。

『ICO』と『ワンダと巨像』が好きで、「ひゅん」となることも好きならば、躊躇わず遊んでみるべきだ。あと、すごく守られてる、でも時々守ってあげるという関係が好きなら。あと、猫、犬、馬、鳥、どれかが好きなら。
現役TRPGerなら、今すぐ買え。

手に入れたばかりだが、PS4の雑感を少し。
スリープ状態から起動中のゲームに復帰するまで15秒くらい、ROMカセットのゲーム機器と同程度の利便性を備えている。
俺環に由来するが、HDMIの接続性に難あり。だが、優れたゲーム機であると感じられる。

2016年12月14日 (水)

漫画 『この世界の片隅に』

映画を見た直後に原作も読んでみようと思い立ったが、購入形態で悩みしばし。
結局、Kindle版を入手することにした。

映画版は「秘密はなかったことに」なった仕立てと理解した。

この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス)
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この世界の片隅に : 中 (アクションコミックス)
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この世界の片隅に : 下 (アクションコミックス)
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他の作品、特に今は『夕凪の街 桜の国』も気になっているが、少し間を置こうと思う。
Kindleは購入に歯止めがきかなくなる恐れのある製品であり、過度の自制を強いることにしている。

2016年12月 8日 (木)

漫画 『HXLシリーズ』

漫画図書館Zというサービスを知ったのは『精霊伝説ヒューディー』をなんとか全巻読破しようと、古本などを探っていた時のことだった。連載当時は、絵柄が変わってしまってからは嫌ってしまって全部読んでいなかったのである。

無料だと読みにくいので課金し、イズミコとか長谷川裕一とか読んで、3カ月ぐらい放置して課金停止した。

以後たまに「なにか」を探して訪れているが・・・
蔵書は増えている。しかし、求めるものを見つけにくい。
そんな印象を得るばかりで、読むものを見出せずということを繰り返していた。

HXLシリーズを見出して、久々に同サービスへの課金を再開した。
 
 

・火星のココロ ~Beautiful Little Garden~

きっかけはこの作品、Tweetで知った。読んでみたらそのつぶやきの通りに面白い。個人的には『午後の国』の空気を感じた。
ただ、ときどき理解が追いつかないというか、パズルのピースが欠けているように感じられる部分がある。HXLというシリーズを知る前のことだ。欠けたるピースすなわちシリーズ作品の一部であることを知らなかったことによる。

・プリマス

『火星のココロ』でHXLシリーズというものを知り、漫画図書館Z内で検索したらいろいろ出てきた。知っている作家の名もちらほらあり、その中で特に以外と思われた作品を二番手に選んだ。
安彦センセにも感じることなのだが、なんというか、この世代?系統?の作家らは、似たようなアレを持っていると思う。表現しがたいが、独特の間というか。変なタイミングでギャグが入るとか。30年たってもそれが変わらないとか。

・ジエンド

個人的には作品に縁がない。
『仮面ライダー SPRITS』を契機にしようと試みたことがあったが、あわなかった。
ジエンドはよいが、明超次のキャラ造形は失敗している気がする。『ゼノン』へのオマージュか。

・シンソウガクシャ

基本的に「エヴァに乗らないなら帰れ」な話は好みではないので、読み始めはつらかった。
その辺をクリアして後は、面白く読めた。絵もよい。

・青の橘花

基本的には『神様のつくりかた』から変わっていない。
しかし、クロックが遅くなり、テンポがおかしくなったと覚える。地味だが良い話の作り手であると感じるのだが、そのように感じるあたり波長がずれているのだろう。

・MEAN

話の作りや絵や構図がかなり原作者テイストであり、作者の原作者作品への愛ゆえのことか、「原作者のコンテ」ゆえのことか、気になるところである。

・スタジオ秘密基地劇場

かつて漫画図書館Zで巡り合い、ノリについていけず投げた経緯がある。
クロスボーンガンダムな作品を求めていた頃だった。『ダイ・ソード』『鋼鉄の狩人』なんかは楽しく読めてしまったので、当時はその気になれなかっただけということか。HXLシリーズを読むという気分でリトライしてみれば、長谷川節を堪能できた。
HXLシリーズに参加している作家のスタンスはさまざまだが、長谷川センセは張り合うタイプのスタンド使いと思われる。

・レイズマン・ゼロ

キャラデザインに来訪者の面影が。

・ALCBANE

むかしむかし、『漂泊の抒情詩人シオン』という漫画があり、この第一巻でFavoriteとなった。そのあと目にしたのはFFのマンガだったかもしれない。『エンジェル・アーム』かもしれない。ともかく、第一作ののちはアカン作品ばかりとなってフォローしなくなった。シオンの続編だけは期待し、待ち望んで読んだがもう駄目だった。ゆえにこのシリーズでも後回しにしてきたのだが、他作品での登場頻度が高いことに興味を覚え、意を決する。
登場頻度が高い理由はアルクベインの立ち位置がみんな大好きライダーマンだからだろう。作品としても面白かった。昔ほど画にこだわりがなくなったせいか、かつては嫌悪するほどに気になってしかたなかった微妙なデフォルメの絵柄も気にならなかった。

・クランド

・亡装遺体ネクロマン

表紙絵では気付かなかったが、『悪が呼ぶ』の誉れ高き松本久志である。
現代には不適合なノリであり、バカばっかやってる風に見えてしかし、いぶし銀の演出がある。レーザーチェーンソーを入手するくだりまで是非読みたかった。

・セイル

・ウサ探

絵柄にそぐわぬハードボイルド?な主人公の物語。HXLシリーズで登場頻度が高いというのも頷ける哉。スルーしてしまいそうな表紙だが、読まずにおくのはもったいない。

・BOOTSの山田さん

豊島ゆ~さくのソーサリアン漫画『メデューサの首』をなぜか思い出してしまった。
つまり、けっこ~気に入ってしまった。

・童子装甲BEE

・ギャラクティックマンション

『ワッハマン』テイスト。
丸が五つもあるデザインは確かに、シンプルでありながら描くのはメンドそうだ。

・銀河ロイドコスモX

バックします、がよかったw

・DARK QUEEN

掲載誌廃刊に迎合していない作品である。

・家族戦隊ノック5

『Dr.スランプ』の系譜と覚えた。あざとくない大雑把さが面白い。
余談だが表紙で損していると思う。

・ひろよん

シリーズを網羅してから読むのがよかろうと思う。
知らないと楽しめないのはこの手の四コマ漫画の宿命であろうが、知っていればかなり楽しめるものでもある。

・漢たちの野望

Dr.モローのマンガを読むのは、実に久しぶりのことだ。
読めば実に面白いのだが、フォローしてはいないのである。

以上が全関連蔵書のようである。
全て楽しんで読めた。これだけバラエティーに富んでいれば嫌いなものもありそうなものだが、不思議なことだ。

読み始めてしばし、シリーズものとして認識した後もどのような企画なのか当初わからず、最初に沸いたイメージがなぜか存在は知っていたものの遊んだこともない『TORG』で、マーベラスではなかった。

雑誌連載で巡り合っていたならつきあったどうかわからないが、一通り完結している状態での出会いは幸運だったといえる。シリーズとしてとても楽しめた。

他にドラマCDや公認同人誌が存在するようだが、そちらに触れられる機会は乏しかろう。

読物 『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』

本書は第二次世界大戦で日本、ドイツが勝利した世界を語るものである。知るきっかけとなった紹介文にも『高い城の男』がひきあいにだされていた。
それで興味を覚えたにせよ、読んだはずの『高い城の男』はほとんど覚えておらず、『1984年』と混ざってしまってるカンジで、比較する術もなく。

本書において主として舞台となる時代は1988年、現実の同時代にしてはハイテクな、しかし現実の2016年のテクノロジーからみるとローテクにみえる架空技術のありようがちょっと面白い。

全高50mのロボットが登場するあたり、『ミカドロイド』や『ロボジョックス』を鑑賞したときのような生暖かい目で見守ってやる必要があるが、ロボットどうしの戦いがFSSしててよい。
パイロットがなんだかやけにかっこいい。

ただ一つ難癖をつけるならば。
英語であるがゆえに、あるいはある程度キャッチーである必然性もあろうが、もし日本が勝利した世界であるならば、国名は大日本帝国だと思うのである。

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)
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2016年12月 5日 (月)

読物 『Raspberry Piではじめるおうちハック ~ラズパイとIoTでつくる未来の住まい~』

近頃これ系のネタに遭遇しないので、読んでみることにした。

個人的には創発の書とはならなかったが、IoTをとりまく動向のいくばくかを知ることができた点で有用であったと感じる。Linuxをいじることに抵抗がなくて、なにかしらプログラミング言語を書ける方むけの書籍と覚えた。

図が多く文字が少なめですぐ読める。値段にそぐう価値があるかといえば微妙である。
誤字誤植がわりと多い。

Raspberry Piではじめるおうちハック ~ラズパイとIoTでつくる未来の住まい~
大和田 茂 川上 和義 小菅 昌克
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2016年12月 4日 (日)

すまーとほーむの回路図

RPiの配線を日々眺めていて、なにかあったら復帰はできまいと思っていた。
ソフトウェアはバックアップが容易であり、復旧についてもよほどのことがない限り、面倒ではあるが容易である。

ハードウェアはしかし。

配線図とか回路図のようなものを作成しようと思いたち、ツールを探してみたところ、近頃DYI的IoTな記事でよく見かける機器構成図を作成するツールを見つけた。

Visio以来のデカルチャーで、さくさく作れる。こういうツール、大好き。

しかし、実装している電子部品が、Fritzingのパーツとして登録されていなくてややハマる。似たような部品で代用しようと思ったが、見た目だけでも合わせておかないと目的にそぐわない。すなわち、復旧時にあれこれなんだっけ?となる率が下がらない。

ということで、以下4つほど部品を自作した。

  • 温湿度・気圧センサモジュール(AE-BME280)
  • 赤外線リモコン受信モジュール(PL-IRM2161-XD1)
  • 16x2LCDモジュール(SC1602BSLB)
  • CPUファン

コネクタが機能すればよしという出来で、回路図を起こすことは考えていない。

一日くらいかけて図を作成した。外部電源と装置のボードが分かれているのは、電源にぁゃιぃ製品を使用しているためである。
一カ月以上電源投入しっぱなしという実績はある。以前故障したときも、スイッチ周辺で通電しなくなったようなので問題はないと思うのだが・・・後の課題として保留中。

Homeservice_6

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