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2016年11月 3日 (木)

読物 『順列都市』

本書の存在は既知としていたが未読であった。『セルフ・クラフト・ワールド』最終巻のあとがきにて本書が引用されていたため、読んでみることにした。

ガジェットが古いのは時の流れによる。これはいたしかたなし。発刊当時に読んでいれば別の感慨もあったことだろう。

この手のモノにありがちな「スキャン」「全感覚投入」「電脳なのに(主に演出のために)可視化の要あり」というガジェットには、個人的にやや拒否反応を示すようである。本書においては、人間からスキャンしたコピーデータをコンピュータ上で実行させるらしいので、前述の1番目と3番目が該当することになる。
拒否反応の理由としてはおそらく、どうやってるのか、なんでそうする必要があるのか、なんでそうなるかが直感的に理解できないからであろう。SFのFがSをオカルティックに侵食してるカンジ?
加えて、読者たる我が身の想像力の貧困さも手伝って、読んでる間ずっと脳裏に可視化したライフゲーム(いちおう3D)が浮かびっぱなしだった。物語の根幹をなす技術についてそんなイメージを持ってしまってはエスエフの楽しみを大いに損ねるだけなのだが、得てしまった印象は拭い難い。

さておき、「太古には顕現していたとされる神の奇跡が、時代を下るにあたってそうでなくなったのはなぜか。増えすぎた人口に神のリソースが圧迫され、現代では基本OS的な働きしかできなくなってしまった(やる気がなくなってしまった)からだ」というようなことを妄想したことがあった。
いつのことだったか、なにが起因であったか思い出せない。人間原理とか知らなかったと思う。シュレーディンガーの猫を知識として得た頃かもしれない。本書を読了してそんなことを思い出した。

物語としてはひどく読みにくく、オチもついているようなついていないような作品だが、そんなことを語っているようである。前述の個人的妄想と異なる点といえば、神を駆逐しているところか。

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