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2016年11月

2016年11月25日 (金)

読物 『日本デジタルゲーム産業史』

 ネットゲームでのプレイヤーの嗜好性について分類したものとして、リチャード・バートル(Richard Bartle)の4分類がある。これはプレイヤーの嗜好をPlayer(他のプレイヤー)―World(ゲーム世界)とAction(自ら行動することを重視する)―Interacting(他のプレイヤーとともに行動することを重視する)の2つの軸で分け、それぞれの象限に入るプレイヤーのタイプを以下のように名付けたものである。

  • Achiever(Acting & World):自分で何かを達成することを目的とするプレイヤー。非オンラインゲームにおける、従来型のRPGやアドベンチャーゲームのプレイヤーの動機に近い。
  • Killer(Acting & Player):他のプレイヤーを倒すことを目的とするプレイヤー。既存のゲームでは、対戦格闘ゲームのプレイヤーの動機に近い。
  • Socializer(Interacting & Player):他のプレイヤーとの交流を重視するプレイヤー。既存のゲームではほとんどなかった領域。
  • Exploer(Interacting & World):他のプレイヤーと何かを成し遂げることを重視するプレイヤー。

~本書P.341より

マンチキンテキスト

テーブルトークRPGのプレイスタイルの分類の1つに「munchkin.txt(マンチキンテキスト)」と呼ばれるものがある。

マンチキンテキストは、1983年にSandy PetersenがJeff Okamotoへ伝えたアイデアが元であり、1985年にJeff OkamotoがまずUSENETへ区分の1つであるリアルマンを投稿したことが始まりである。

このマンチキンテキストによると、テーブルトークRPGのプレイヤーは以下の4通りに分類される。

リアルマン(The Real Man)
戦闘好きなプレイヤー。その中でも、小難しい戦術や戦略など考えずに真正面から敵と殴りあうのが好きなタイプをリアルマンと呼ぶ。日本語で言うなら「突撃バカ」。
Real Manとは英語で「真の漢(おとこ)」のようなニュアンスを持つ言葉であり、いわゆる「マッチョ」と同じような意味。マンチキンテキストでの言葉の使われ方としては、勇敢さや誠実さと同時に愚鈍さや不器用さも暗として示している。
リアル・ロールプレイヤー(The Real Roleplayer)
自分のプレイヤーキャラクター(PC)の緻密な描写に凝るタイプのプレイヤー。不利になってでも、そのキャラクターの設定に即した行動をキャラクターにとらせようとすることが多い。
ルーニー(The Loonie)
とにかく場を笑わせようと、受けを狙う行動ばかりを自分のPCにさせるプレイヤー。特にカートゥーン的なユーモアを好む。
マンチキン(The Munchkin)
自分のPCが有利になるように周囲にワガママをがなりたてる、聞き分けのない子供のようなプレイヤー。『オズの魔法使い』シリーズに登場する小人国およびその住人の名に由来している。

アメリカのゲーマーたちの間では、この4分類は深いうなずきをもって共感され、現在でも非常に有名なものとなっている。 特に「マンチキン」はアメリカ人のゲーマーにとっては馴染み深い存在として愛され、マンチキンをテーマにしたテーブルトークRPGやカードゲームも発売されている。

Wikipediaより


本書に登場する4分類とマンチキンテキストには何の関係もない。
ないが、なんとなく通じるものがあるような気がする。

さて、本書についての印象を述べる前にまず、読者たる自身の立場を簡単に記す。
  • ファミコンを買ってもらえなかった
  • 高価すぎないことを念頭に置き、コンピュータであることをアピールし、MSXを買ってもらった
  • MSXからの流れでPC-8801mk.IIを買ってもらった
それ以前のこととしては、全国的に平均的な小学生のありようとして駄菓子屋においてある1プレイ10円とか50円とかのゲームを遊んでいた。バンダイのゲームウォッチを一つ買ってもらったが、電子ゲームはそれきりだったと思う。おもちゃをねだるのが下手で、泣いて暴れてほしいものを手に入れる弟の才能に羨望を覚えたものである。

そんな視点からみると、1980年代中盤頃の本書における記述と自身の経験に違和感を覚える。詳述することはできないが、おそらく本書はコンシューマ視点で記されたものであり、自身の体験はどちらかというとPCユーザであった視点でモノを見ていたためであろうと思われる。当時の読物で語るならログインやベーマガやテクポリやコンプティークやBeepなどを読み、ファミ通は読んでいなかったということになる。

本文は論文的な書き方をされているが、難読ではない。個人的には3章あたりまでダルくて仕方なかったが、体験してきた出来事が登場するにつれそれも失せた。
文調に対するネガティブな印象としては、おそらく脱稿から出版までの間が短かったのだろうが、誤字脱字がわりとあることだ。論文調なのでそれがより目立つ。『フューチャーフォン』と記した数ページ後に『フィーチャーフォン』と記されてたり。

楽しめたが、自身が体験した時代のことでありながら、個人的な経歴から傍観者的立場となってしまい、ノれないというところ。
ちょっとアングラな80年代PCゲーム史的な文書はないものか。Magic CopyとかWizard88とかいうキーワードが登場するような。

日本デジタルゲーム産業史: ファミコン以前からスマホゲームまで
小山 友介
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2016年11月22日 (火)

漫画 『剣の国のアーニス2』

待ちに待ってやっと手元に。

この物語の個人的な楽しみの一つとして魔剣ダールの存在があるのだが、登場せず(T_T)
登場してしまうと展開が不成立ということなのだろうが、冒頭で「折れた」とだけの描写はちとあんまりなw

山本貴嗣センセの悪いところが出ちゃった印象で、エピローグがちょっと残念なカンジではあったけれど、長く積み上げられた妄念の一つが成仏した観はある。
嗜好にあうFTらしいFT作品が探せど見つからずな昨今、こういう作品に触れるとまたTRPGをやりたくなる。

作品のではなく、プロジェクトへの要望として、進捗状況の報告をマメにしていただきたいところ。特に遅延が発生している場合には。予定納期を超過してから遅れますという報告は、いらん緊張を強いられる。

映画 『この世界の片隅に』

夕焼けの空の色がすっと描かれた瞬間、なんかやられたと思った。

ただ、よいと思える映画だった。

2006年ごろ、2009年ごろに、世間には絶賛された映画にただ嫌悪感しか抱けなかったとき、もう映画とか見ない方がいいのかもしれないと思った。決してそうしたいわけではないのにネガティブな感情しか抱けないなら、気になるものであろうとも見るべきではないと。

ただ、よいと思える映画に出会えてよかった。

2016年11月20日 (日)

映画 『英国王のスピーチ』

こんな僕でもたまには名作を見たくなるようだ。
内容に関する情報を事前に得ていたような、でも忘れてしまったような。なので、名作かどうかよくわからなかったけれど、それっぽいので見てみることにした。

英国王のスピーチ (字幕版)
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友情・努力・勝利の物語。
この手の作品はどうにもアレ臭が気になってしまうものだが、本作品についてはそんなことはなく。アレ臭というのは作りすぎたカンジのする浪花節的ななにかのこと。『シンドラーのリスト』に感じたアレ。
冒頭の10分くらいを乗り切れば楽しく鑑賞できると思う。

クライマックスの表現がわかりにくく、友情が保たれたのか、成功を機に陛下と臣という関係に更新されたのかと首をかしげてしまった。エピローグからすると、公の場での振る舞いということだったのだろうと察せられる。

『スターウォーズ Ep.1』あるいは『ロード・オブ・ザ・リング/旅の仲間』あたりから積極的に見る気を失っていた映画だが、身の内のなにかが解禁になったようだ。

2016年11月18日 (金)

近頃見た映画のこと

『ミッションインポッシブル』シリーズを見まくったせいか、Prime Videoで幾つかのヘラクレスがおすすめに並んでいた。いつまでも並んでいるので、その一つを試しに見てみることにした。
筋肉はいい。ベントバー&リフトゲートは、ニク系の醍醐味の一つだと思う。
ヘラクレス伝説の実態が特高野郎Aチームだったという味付けも面白い。

キングダム・オブ・ヘブン (字幕版)
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ニクはよかったのだが、 おハナシが物足りなかったので、物足りなさの解消を期待できそうなものを選んでみた。なにかと目にするタイトルだが、タイサクに倦んでおり、これまで見る気はなかったものを敢えて。
見てしまうと、やっぱりタイサクはもういいやって思う。結局のところ、セカイ系でしかない。セカイ系で海兵隊、みたいな。いつからこんな風になったんだろ。

タイタンの戦い(2010) (字幕版)
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自分を見失っていたことに気付き、スタンダードに戻る。すなわち、アクション映画しか見ない、おハナシには期待しない、という。
メデューサがよかった。
あと、ダン・シモンズなカンジのオリュンポスの神々もちょっとよかった。

コナン・ザ・バーバリアン (字幕版)
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もうひとつニク。なにもかも大雑把で面白い。ハンドアックスの投擲がイカしておりました。
残念なのは武具の意匠。色違いっぽい敵方のはよかったが、終盤コナンが身に着けたフルプレートなカンジのハードレザーは特に残念だった。マーマンダマスなマスクがちょっとだけ印象的。
この作品に限らないが、アクション映画は、クライマックスのアクションシーンに目新しい方向を見出すことに躍起になりすぎているような気がする。マトリックスとかM:Iとかの呪縛なんかな。

いずれもAmazon Primeというサービスの無料枠で見たので偉そうなことはいえないけれど、金払って映画館まで足を運ぼうという気には、なかなかなれぬ。

なお、『電人ザボーガー』の狂気にうかされて『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』を試してみたが、15分くらいで挫折したことは余談である。

2016年11月16日 (水)

AWS雑感

近頃は故あってAmazon Web Service(=AWS)をいじってる。

一年間は無料で使えるということだったので、悶えながらいろいろやってみたのだが、$3くらい請求が来ちゃってアレってカンジ。んで、今月の使用分は$12になるっぽい。

無料で使える枠があるようなのだが、サービスのカテゴリによって記載されていたりいなかったりする。RDSというデータベースサービスは無料ではなく、EC2におけるt2.microというカテゴリも無料ではないということは理解した。後者については無料って書いてあるのに。

Webで拾える情報は新旧混交(Amazonが提供しているWebドキュメントすら実際のUIと異なる)で、現行サービスのありようと対照しつつのこととなり、ゼロからのスタートではかなり難儀するシロモノであることを実感している。Webの情報が古いのだから、書籍もちょっと手を出す気になれない。苦しんだなりに慣れて勘所は得たので、書籍はもういいかという気分でもある。

さて、AWSとは、サーバと呼ばれるカテゴリのコンピュータが担うのが適当と思われる機能をクラウドで提供するサービスだ。
古来Webサーバを立てるとなると、自ら機器を入手してドメインを入手してという機器やらサービスやらの調達が必要だった。それがプロバイダのサービスなどによって、自由度を欠くものの、調達を免れられるようになった。AWSは調達不要で、ほぼ自由自在である。

機器の調達の代わりに発生するのが使用量に応じた課金となるわけだが、使用量に応じたコストにできるっぽいので規模の調整も従来と比べて容易であろう。メモリやHDDを増やすだとかいうことになると資産にかかわることになるのでいろいろと面倒っぽいが、これを避けることができる。一度機器を購入してしまえばスペックダウンをすることはまずないが、必要に応じてスペックダウン=コストダウンを図ることもできるっぽい。
リスクを考えればキリがないが、こんなカンジならばクラウドもありなのではないかと思える。

やったことといえば、DBと連動したWebサーバを用意して、小さなWebサービスを作った程度で、いっぱいあるAWSのサービスカテゴリからすると3つくらいちょっとかじった程度。EC2とEBとRDS。

Rpiで遊び始めたとき、Pythonを選択するか、PHPを選択するか、ちょっと考えたことがあった。未知の言語をいきなり二つという事態は避けたかったからだ。参考にした情報がそれを扱っていたという理由でPythonを選択したが、諸事情により今PHPを学ぶ必要に駆られ、あああの時と思ったり思わなかったり。
PythonもPHPも短い経験しかないが、Pythonのほうがデバッグしやすくて開発しやすい印象である。

とてもどうでもいいことだが、今季やってるアニメで『ステラのまほう』というのがあり、完全にスルーしていた。なにかで同作品が「PHPとObjective-Cをそこはかとなくディスっていく」らしい作品であることを知り、今かなりそそられている。俺もちょっとPHPをディスりたいので、どんなふうにディスってるのか興味がある。
アニメを途中から見るのも何なので、原作コミック4巻を読むことになるやもしれぬ。

2016年11月14日 (月)

アニメ 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』

ずぇんずぇん興味がなかったのだが、Amazonで配信してたので一期を視聴した。
面白かった。

ガンダムというコンテンツに熱意を失って久しい。いつからかと自問することもなかったが、この作品を視聴しているうちに思いが暴走し、おそらくガンダムエース連載時の『オリジン』においてランバ・ラルがグフで見参したあたりであろうという認識を得た。
安彦氏の悪いところ大爆発なカンジで、同誌の購読も止め、コミックを手放した。再認識してみれば、この一事に間違いないと思える。

かつて熱意を抱いていたころは御大ガンダム原理主義であったように思う。といってもあいまいなもので、『ポケットの中の戦争』を含み、『センチネル』を含み、『カイレポ』を含み、当初『オリジン』も含まれていた。当初は含まれていた『逆シャア』は今は含まれておらず、当初は含まれていなかった『F91』は今は含まれている。

アナザーガンダム的な作品も幾つか視聴したが、まず第一に思うのはガンダムじゃなくてもいいじゃんということである。嫌わぬものもいくつかあったが、ガンダムを冠するが故のあざとさが鼻につく作品は全く受け付けない。『0083』『08小隊』『UC』(原作)あたりがそれにあたる。
ガンダム由来ではないあざとさが鼻につくものもあった。『W』とか。『覚悟のススメ』あたりに毒されたんじゃなかろうかと思ったものだ。

さて、本作品も、まずはガンダムじゃなくてもいいじゃんと思った。
この印象は三話で変わる。ガンダムを冠する理由を認めたという妄想を得たためだ。

哲学戦闘の拒絶。
これは既存のガンダム作品には見られなかった、ユニークなアンチテーゼである。
我が脳内には、バルバトスが御大にヤクザキックかましてる図が描かれてしまった。

また、熱意を有していたころは、物語よりもロボットのデザインが大いなるウェイトを占めていたと思える。どうでもいいパーツがごてごてとついているものがなんだかいただけない。センチネルのように、必要っぽいパーツがごてごてついているのは大好物だ。
『逆シャア』が好きだったのはMSのデザイン故で、嫌いになったのは物語のためである。『F91』はこの対照となる。
デザインのためのデザインがなされたシロモノについては語る言葉を持たない。

本作品についていえば、MSのデザインはどうでもいい。あんな細いボディーであんな格闘戦ができるわけねーだろとか思いはすれど、どうでもいい。MSというより操兵というかヴァシュマール、あるいは機甲兵だよなとか、思いもするがどうでもいい。終盤だとW-1かよってカンジになるが、どうでもいい。
重力制御できるのに実体弾というか格闘武器が主武装ってどうなのとか思いもするが、まあ、どうでもいい。作中で通信ができたりできなかったりする設定とか演出も、視聴する側の老いによる理解能力低下だと思う。

必死な事情はあるにせよ、ノリは不良漫画、マフィア映画である。MSは、バイクとか木刀とかトンプソンとか、そんなものの代用品と認識した。木刀ってのは、『風魔の小次郎』のアレね。

第一期の最終話、戦闘がかなりご都合だったが、興味深く視聴できた。満足。

2016年11月 9日 (水)

映画 『電人ザボーガー』

なにかで予告編を見たような覚えがあるが、すっかり失念していた。
Amazon Prime Videoに落ちていたので、見ることに。

ザボーガーといえば、バイクからロボットに今どうやった的な変形すること、頭からちっさいヘリを出すこと、爪先から二分割されたミニカーを出すこと、鎖でつながれたロケットパンチを出すことくらいしか覚えてない。あと、主題歌。
好きだと思っていた割には、それほど覚えてなかった。

ゆえに本作品の原作踏襲度は不明である。だが、エンディングに流れるTV版映像を見れば非常に高濃度であろうことは察せられる。そして、それを見れば元からある程度は狂ってたんだなと腑にも落ちるが、劇中はどうしてくれようかと気をもませられる作品であった。上がっては下がるという展開だったのである。

全編の90%は狂気で構成されている。脚本とか演出とか監督とかプロデューサーとか、お脳のあたり痒かったんじゃないかと思わざるを得ない。似たようなところでいうと『ミカドロイド』『超高層ハンティング』『ロボジョックス』が挙げられるが、本作品のほうが突き抜けてマジに作ってないと思わせられる。三作品は少なくともマジに作ってると思わされた。

10%は、ザボーガーに対する愛の結晶といえる。ヘルメットに装着されたレシーバーを口元に寄せる音とか。確かにこれだった。
あと、まさかザボーガーでマクロス的変態空中機動戦を目にすることになるとは思わなかった。1:36頃からの数分は必見である。

全体的な感想には困る。狂気と愛の作品というべきか。
第二部の悪役、秋月のアクションがやけに正統派ヒーローっぽかったり。全編通してクールだった柄本明が一度だけ見せる憎しみの表情がとてもよかったり。所々、ザボーガー的要素抜きに良いところもあった。

電人ザボーガー
電人ザボーガー
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スマブラとかなんかの格ゲーに、このザボーガー出してくれないかな。

おまけ:
スピオンオフ短編だそうな。これ見て、ザボーガーの拳の形が、悟りを開いた愚地独歩のそれであると気付いてしまった(気のせい

これが付属してるなら円盤欲しい。

2016年11月 7日 (月)

漫画 『オールラウンダー廻』『ツマヌダ格闘街』

似たような経緯で、半ばほどまで読んでどちらも寝かせていた。
似たような経緯というのは、完結まで時間がかかりそうだと感じたこと、展開がちょっとアレだと感じられるようになってしまったこと。

『オールラウンダー廻』
寝かせた理由は、廻ピンチ、時間切れギリギリ勝利というルーティンに飽きたことによる。それは作家自身も感じていたのか、脇役の試合でその打破を図ったようだが、そちらもやっぱりルーティン気味で、割を食わされたのが延丘薫というカンジ。割を食わされたと思ってしまうのは、自覚はなかったが好きなキャラだったのかもしれない。

震災ボランティア後の宴会みたいな展開は好みだったが、主要な登場人物に社会人が含まれていると学園モノ定番展開みたいなノリを定期的に挿話するのは難しいのかもしれない。

長く寝かせることになるだろうと覚悟していただけに、思っていたよりも早く終わってしまい、拍子抜けではあった。

未読分を電子書籍で買ってしまったので、既読分をあわせるかどうか悩む。
購入してしまった紙の本を公式電子書籍にリプレイスしてくれるサービスとかないものか。

余談だが、表紙カバーの折り返しに記載されている作者の駄文が電子書籍版には存在しない。ないことに気付いて、どうやら楽しみにしていたらしいことに気付かされた。

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『ツマヌダ格闘街』

ドラえもん女体化漫画。
武術をやっていたこともあり、藤子不二雄大戦みたいなキャラ設定も含めて、非常に楽しく読んでいたのだが、高畑もとい鷹羽の押し出しが強くなってきたあたりで完結を待とうと思い立った。格闘技素人の主人公がみるみる強くなっていく作品というのは似たような展開、設定――地味だがすごい特性を持ち、よくわからないが凄いものを身に着けてしまう――になってしまうものなのだろう。

みるみる強くなったという経験はないが、あるとき一気にハードルを超えたような感覚を得たことはある。超えたとも感じず、不意に上位のステージにいることを感じたというべきか。
さておき、個人的にみるみる強くなるという経験はないけれども、良師に巡り合い、良い経験を積めるならばそういうこともあり得ると思うのでその辺には深く突っ込まない。しかし、物語としてありふれていると感じてしまうことは否めない。

余談だが、ドラエさんは過去編のセーター姿が最高にイけてると思います。

2016年11月 3日 (木)

読物 『順列都市』

本書の存在は既知としていたが未読であった。『セルフ・クラフト・ワールド』最終巻のあとがきにて本書が引用されていたため、読んでみることにした。

ガジェットが古いのは時の流れによる。これはいたしかたなし。発刊当時に読んでいれば別の感慨もあったことだろう。

この手のモノにありがちな「スキャン」「全感覚投入」「電脳なのに(主に演出のために)可視化の要あり」というガジェットには、個人的にやや拒否反応を示すようである。本書においては、人間からスキャンしたコピーデータをコンピュータ上で実行させるらしいので、前述の1番目と3番目が該当することになる。
拒否反応の理由としてはおそらく、どうやってるのか、なんでそうする必要があるのか、なんでそうなるかが直感的に理解できないからであろう。SFのFがSをオカルティックに侵食してるカンジ?
加えて、読者たる我が身の想像力の貧困さも手伝って、読んでる間ずっと脳裏に可視化したライフゲーム(いちおう3D)が浮かびっぱなしだった。物語の根幹をなす技術についてそんなイメージを持ってしまってはエスエフの楽しみを大いに損ねるだけなのだが、得てしまった印象は拭い難い。

さておき、「太古には顕現していたとされる神の奇跡が、時代を下るにあたってそうでなくなったのはなぜか。増えすぎた人口に神のリソースが圧迫され、現代では基本OS的な働きしかできなくなってしまった(やる気がなくなってしまった)からだ」というようなことを妄想したことがあった。
いつのことだったか、なにが起因であったか思い出せない。人間原理とか知らなかったと思う。シュレーディンガーの猫を知識として得た頃かもしれない。本書を読了してそんなことを思い出した。

物語としてはひどく読みにくく、オチもついているようなついていないような作品だが、そんなことを語っているようである。前述の個人的妄想と異なる点といえば、神を駆逐しているところか。

2016年11月 2日 (水)

ドラマCD 『ZEGAPAIN audio drama OUR LAST DAYS』

新品、中古ともに入手するべくもなく、レンタルとあいなった。

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以下、三篇から成る。
EPISODE 1 『The children of OCEANUS』
EPISODE 2 『Entanglement 13.3』
EPISODE 3 『our last days』

前日譚は1および3。1は月面攻略作戦前の日々を語るものであり、3は現実世界での出来事を語ったものである。

EPISODE 1、これこそ、当初のスケール感にフィットする内容と思える。
ADPにおける改変はいたしかたなしとするしかないか。

レンタル品には歌詞カード的なものは付属していなかったので、いつかきちんとしたものを手に取りたいところ。

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