« 2012年5月 | トップページ | 2012年7月 »

2012年6月

2012年6月29日 (金)

読物 『「強さ」とは何か。少林寺拳法創始者・宗道臣70の言葉』

少林寺拳法をやっていれば、開祖の言葉には折々に触れる機会がある。武専の座学で配布される資料、月報その他会報、教範。当時の世相を反映した言葉もあり、当世において字面だけ受け止めると批判の対象にもなりかねないものもある。特に晩年の言葉は、次第に悪化していく持病の発症状況から残された時間の少なさを自覚していたためだろうか、焦りもあるようで、いささか過激でもある。

宗教そのものについては特に思うことはないが、それを擁する組織の在り方について、個人的には受け入れがたいものがある。少林寺拳法も例外ではない。
宗教というものに対する個人的印象は「すがるもの」だが、少林寺拳法という宗教はまず「自己確立をせよ」と教える。そのうえで他者に気を配り、仲良くしましょうと教える。教えそのものはなにも悪いところのない、人が社会で生きる上でやっておいたほうがいいことだけが述べられている。教えを体系的に学ぶためには組織も必要だ。その維持のためには多少のことはよい。
だが、マリア像的記念碑のようなものにそれが使用されるのはいささか心外であり、宗教というものに抱いてしまうを禁じ得ない否定的な念を喚起され、どうにも心地よくない。

社会に参加する人は、その社会の規模に依らずリーダーの経験を持つ必要があるというような文章をどこかで読んだことがある。全員がリーダー気質だとまとまらないという意見もあるだろうが、リーダーに課せられるものを知れば自ずと在り方を変えられるであろうという論調だった。悪意の介在については触れていない。
反論ばかりを述べてその集団内の役割を果たしているつもりになっている方がいるとする。本人としては前向きなつもりだが、代案を述べないので議論が進まない。とにかくなにかを、できればよいことを決定しなければならない立場を経験していれば、それではなにも決められないことを理解できるだろう。中庸の意見でまとめられた、誰にとっても役に立たない決定事項がいかに多いことか。

開祖の言葉はきっと誰もが心に抱いている善の概念である。読まずとも、誰もがきっと知っているものに違いない。
人の質を変える必要があるという主張も、きっと誰もが認めることだろう。
宗教に否定的な見識をしかもたない我が身だが、開祖の言葉に初めて触れてから十余年、未だに隙を見つけることができないでいる。それは、この言集を読んでも変わらなかった。


2012年6月26日 (火)

読物 『トワイライト 第二期』

イマドキは第二部を第二期というらしい。
原題"New moon"。

日本語タイトル第四巻『牙は甘くささやく』、第五巻『狼の月』、第六感『嘆きの堕天使』。
タイトルですでにムネがいっぱいです。

この物語を読んでいると『バナナフィッシュ』と高河ゆんを思い出してしまう。
アシッドで山形ァな話になるはずだったのがアッシュ賛美な腐話への路線変更に合わせるかのように絵も変えられていってしまった前者と(余談だが、ビジュアルと物語の密接な関係については『グイン・サーガ』が詳しい)。
「子供たちが、できることは自分でやる」家庭を描くのに、子供一人につき洗濯機一台を割り当てる環境を描いてみせた後者と。

あまり得意な系統ではないのだが、まだ読める。あと二つ、合計六冊+外伝一冊。

ゲーム 『World of Warcraft』 その6

まだ狙って装備を取れるほど習熟していない。クエストの結果得られた装備のうち、性能のよいものを選んでいるにすぎない。だから、Plate装備のはずなのに、
20120626_01
どこの場末?みたいなグラになってしまったのは全くの偶然である。上下同色だけど偶然なのである。
レベル60くらいのことだ。

20120626_02
WoWはShamanicなイメージが非常に強い。
このNPCはなんだかよくわからんが首だけ出して埋められており、敵に復讐を望み、PCに依頼する。敵の部族の小屋に呪いをかけろだとか、そんなん。

20120626_03
ドラゴンのハヤニエ。

Outlandはソロクエストの末端にグループクエストが混在しており、クエストラインを完遂できないものもあった。護衛は強いがボスは弱いみたいな感じなので、飛行Mountを利用して護衛の頭を飛び越えとか、ボスだけKillしてクエスト完了させて死ぬとか、できるものだけやってみた。
近い将来に備えてEXPには不向きらしいProtectionでずっとやってきたが、その将来にはメインになるであろうDefensiveスタンスはソロでは全く不要で、これまで使ってこなかった。前述のような状況クリアのために延命を図る操作を試すことになり、ちょっとだけだが使い方を覚えられたのは大きな収穫だった。Webなどで収集したはいいがイミフだった情報が理解できるようになってきたからだ。

レベル60近辺になったとき、旧知からOutlandに行くように勧められた。そっちの方がいいからと。Engneeringの材料集めもどうやらOutlandにシフトするようだったのでちょうどよかった。レベル70近辺でNorthrend行きを強く勧められたが、高位飛行Mountの自作材料集めに手間取り、数日ぶんくらい長居するかたちとなってしまった。結局材料がレアすぎてAuctionHallで200Gほど散在する羽目になったがまあいい。どうせ、4000Gの高速Mount用フライト免許を買うまでは乗れないのだ。

Outlandエリアには、EQでいうところのFactionであるReputationを上昇させないと買えないアイテムがあり、これが簡単なものではないため、一週間程度の滞在ではとても賄えない。Engineeringのレシピなど、幾つか必要なものを取り逃してしまった。エンドコンテンツないしその近傍に達すれば不要となるものであり、また、エクスパンション発売時と同様に楽しめるものではないし、致し方なし。
かつてRoKのコンテンツをほぼスル―してしまったことを思い出す。EQはゾーンの再利用を図り、Playerたちに足を運ぶよう促したが、WoWではそうした旧ゾーンの救済ないしRevampはないのだろうか。ゲームプレイの利便性向上には余念がないようだが。

かくしてOutlandを経て、Northrendへ。

20120626_04
なつかしのアクアゴブリン的な。

20120626_05
ドレイクの幼生を捕獲するクエスト。こういうシーンをビジュアル化できるのが電源要の強みだなあとつくづく思う。

20120626_06
そして今。場末のナニからWarriorっぽいカンジになってきた。

OutlandのMob EXPはしょぼかった。ために、Mobとの戦闘は避け、クエストEXPだけ狙うようになったものである。
NorthrendのMob EXPはOutlandの6~10倍であり、かつてのさくさくレベリング感が戻ってきた印象がある。EQではかつて50台がHellといわれていたことがあったが、WoWは60台らしい。

2012年6月21日 (木)

ゲーム 『World of Warcraft』 その5

レベル60になると、飛行技術を取得することができるようになる。
そして、飛行用マウントを買うなり作るなりすると、空を飛べるようになる。これまで空の旅というと定まった場所へのチャーター航空便だけだったが、自力であちこちいけるようになる。自由度が高くなり、地道にブレイクしてクエスト達成していたこれまでと異なり、目的地までいろいろスル―することができるようにもなる。

Goblin Engineerが自作できる飛行ユニットはホバー機能を有するヘリコプター。地上はホバークラフトっぽく移動する。
20120619_01
久々に脳汁出た。クエストな日々に抱いてしまうを禁じ得なかった倦怠感が消えた。

ジャンプすると飛行形態に変形。ヘリコプターげな印象だが、機体前部に1、ホバリングユニットに2、プロペラがついている。
20120619_02

レベル70で上位飛行マウントに乗ることができるようになり、それを自作するための材料がわりと膨大で、フィールドをうろつく必要がある。飛行マウントは買うこともできるようだが、そんな金のもちあわせはない。
拾ってこいだの倒してこいだのというクエストには飽きがきているが、材料集めのためにOutlandを徘徊する日々。

2012年6月18日 (月)

読物 『人月の神話 新装版』

 理論の上では決してそうではなかったが、実際にはいつもそうだった。システムデバッグは、いつだって天文学のように夜中に勤務する三交替性要員のような仕事だった。二十年前に701を使いながら、夜明け前の非公式生産というものを私は学んだ。それは、機械室のボスは全員家でぐっすりと眠っていて、オペレータは規則のことなどやかましく言う気をなくしている時間帯だった。機械にして三世代の時が過ぎ、テクノロジーはすっかり変わり、オペレーティングシステムまで登場したものの、この非常に親しまれた仕事のしかたはまだ変わっていない。長続きの秘密は、何より生産性が高いことだ。生産性を認め、実践から成果が上がることを公然と受け入れる時が来たのだ。
P.119
イエス ノー
Unix Cobol
APL PL/I
Pascal Algol
Modula MVS/370
Smalltalk MS-DOS
Fortran
図16.1 わくわくさせる製品
P.189

 そういうわけで、私は現在進行中の技術を伝えることやカリキュラムを開発する努力には大いに賛成なのだが、私たちにできるもっとも重要な努力は、偉大なデザイナーを育てる方法を開発することだと思っている。
 ソフトウェア会社(団体)なら、この挑戦を無視できないだろう。優秀なマネージャーは、数は少ないとしても、優秀なデザイナーよりは多いはずだ。偉大なデザイナーと偉大なマネージャーは、どちらも非常にまれな存在である。たいていの会社は、管理面で有望な人材を見つけて育成することには相当の時間を費やしている。だが、偉大なデザイナーの発見と育成について、同様の労力を費やしている会社を私は知らない。製品の卓越した技術は本質的に彼らに依存するのだが。

P.189

複雑性はレベルによる
 例えば複雑性はもっとも深刻な本来的問題だが、すべての複雑性が必然的なものとは限らない。ソフトウェア構造体における概念状の複雑性の大半は、アプリケーションそのものの自由さがもたらす複雑性からきている。(と言ってもすべてではないが)。実際、多くの多国籍企業を顧客に持つ管理コンサルティング会社、MYSIGMA・ソダール・アンド・パートナー社のラーズ・ソダールは、次のように書いている。

 私の経験では、システム作業で直面したほとんどの複雑性は、組織的機能不全の症例である。この現実を同じように複雑なプログラムでモデル化しようとすることは、問題を解決する代わりに、実際にはそのごたごたを温存させることなのだ。

 
 一方、ノースロップ社のスティーブ・ルカシクは、組織的複雑性さえもおそらくは自由、気まぐれなものでなく、ある種の秩序原則の影響を受けているのではないかと主張している。
 私は物理学者として教育を受けたので、「複雑な」物事を単純な概念を使って記述したくなる。ここでは皆さんのおっしゃることが正しいのだろうから、複雑な事物も何らかの秩序原則の影響を受けやすいとは主張しないことにする。・・・同様な議論のルールに従えば、皆さんもそうではないと主張することはできない。
 ・・・昨日の複雑性は今日の秩序となる。分子の無秩序という複雑性は、気体運動論と三つの熱力学法則に取って代わられた。現在のソフトウェアは、いずれそうしたたぐいの秩序原則を見せてもいないのかもしれない。しかし、なぜそうなのかという説明は皆さんがしなければならないものだ。私は別に、いつの日か、(物理学者に一様な)より高い秩序という考え方から、ソフトウェアの「複雑性」が理解される日が来るのを信じている。

P.197

この本の最初の版が世に出たのは我が身が幼稚園児の頃。新装版は、我が身が社会人になった頃のこと。
書いてある内容は、ソフトウェア業界に何年か勤務すればおおよそ体感できることであろう。少なくとも、火消しのような仕事に連続で従事させられるようなキャリアにされてしまえば、長くとも3年程度で実感できるはずだ。

人月というのはソフトウェア業界独自の概念ではないだろうが、少なくともソフトウェア業界が頻繁に使用するコストの単位である。「三人月」といえば、一人で三カ月ないしは三人で一ヶ月ということになる。ただし、後者の場合、同程度のパフォーマンスを有する「人」でなければ計算があわない。一ヶ月で引継を命じられた時、我が身と同程度の能力を有する人物になら二週間で可能であると応じたが、割り当てられた人材のアレはナニだったことがあるが、それは余談である。

書籍を含めていろいろな情報に接してきた今では、繰り返しになるが本書に新鮮味はない。そこは大して重要ではない。重要なことは、執筆されてから40年弱が経過するというのに、依然として未だ、銀の弾丸は登場していないということである。

「銀の弾丸」とは、ソフトウェアがもつ複雑性を人狼に例えたとき、この恐るべき怪物を打倒ないし理解するための決定的な要因となるべきもののことである。生産性の劇的な向上に役立ったに違いないGUIやオブジェクト指向ですら、銀の弾丸たりえない。本書はそう述べている。Appleをageて、MSをdisりながら。

本書が引用する「ソフトウェアの持つ複雑性は人間の複雑さである」という意見は持論である。
いわゆる業務というものがどれだけ人間力で回されているか。企業は何故マニュアル化に励むのか。なぜ市販のパッケージソフトウェアを導入しようとしない/できないのか。「システム担当」という役割に適材を当てられない間は、きっと解決しない。

「組織は人を育てない」とは、誰の言葉だったか。

ゲーム 『World of Warcraft』 その4

20120617_01
潜水ロボ。
WoWは時折ミニゲームっぽいクエストが発生し、メカに乗って120killしてこいだの、気球から爆弾落として50killしてこいだのという事態が発生する。操作性の悪さは故意であろうが、それも含めてまあ楽しい。

20120617_02
なんか、立てこもるのに適したカンジの便所が。
海賊の根拠地に乗り込んだら設置してあった。

20120617_03 20120617_04

20120617_05 20120617_06
レベル20で手に入る乗り物四方図。

20120617_07
レベル40で手に入る乗り物は、科学レベルが100年進んだカンジな。
最初のと同様ロケット推進のように見えるがバックもできる。

とても遊びやすいが、ソロが強化されすぎていて、個人的にはMMOってカンジがしない。
言語的に、また、スキル的に敷居の高さを感じてしまうグループプレイをやらずともいいのではと思ってしまう。

2012年6月11日 (月)

読物 『柔道 組み手入門 (試合に勝つための実戦テクニックシリーズ)』

柔道を意識した技術が多く含まれていると感じているが、当方に柔道の経験なし。道場にも経験者は在籍していない。先生は学生の頃に少しやったというが、ノウハウをもちあわせるほどにはやらなかったようだ。
実弟やいとこが経験者で、話だけはいろいろと聞いていたが、漠然としたものだった。

そんな人間が読むような本ではないかもしれないが、わからなくとも、他流の技術を目の当たりにすることには少なからず学びがある。似たようなものがあることや、例えば柔道では禁止かもしれないがここでこういうこともできるのではないかとか、自身の身に付けた技術にフィードバックできる。

格闘技のHowTo本は「こうされたらこうする」的なものが普通なのだろうか。『吉鷹弘の打撃革命』でも感じたことだが、テクニックに名前がないというのはどうにも覚えにくい。身についてしまえば名前を忘れてしまっても技は出るものが、これもゲーム脳か。

ゲーム 『World of Warcraft』 その3

ゲームとしてはやっていけそうに思えたので、ダウンロードパッケージ版一ヶ月課金つき49.99USDを購入した。

PaladinかWarriorでと考えていた。HordeでPaladinができる種族はTaurenとBloodelf。
今後どうなるか分からないが、参加予定のギルドには Bloodelfが多いように見受けられたために取りあえずやめておくことにし、Taurenに限らずデカい種族はやりにくいと感じたのでパス。
というか、Goblinでやってみたいと思うようになっていたので、Warriorにした。

どういう経緯でかWoW参加を知った旧知がアカウントを復帰させて一緒に遊んでくれたのだが、どうも普通のコンテンツをグループでやる意味合いが薄いように感じられる。ソロでもがんがんいけてしまうのに、組む必要があるだろうかという印象である。
別の知人からはダンジョンファインダーを使うべしと言われたが、Warriorとしてどうふるまうべきなのかわからないのに、ランダムでグルーピングされてしまうコンテンツに参加していいものやら。Tankが先導していくケースが多いというなら、なおさらである。

レベル20で獲得できるようになるMountと呼ばれる乗り物は種族別に異なっているようで、Goblinはトライクである。タイヤが木と金属っぽいカンジで、後輪は軸が歪んでいるようなアニメーションをする。ファンタジー世界に登場するメカは、あんまりメカメカしないで、スチームパンク風無駄ギミック山盛りというか、動いているのが不思議っぽいカンジのほうがいい。
20120609_01

20120609_03

歩くより早いが、85レベルのMountと比べるとスクーターみたいなもんである。

読物 『人は「話し方」で9割変わる』

 ②子供の話に耳を傾けることの大事さ
 子供たちが、小学校の低学年ぐらいまでの間に、親から熱心に話を聞いてもらえると、
<自分は親から大切にされている>
<自分は親に愛されている>
<自分が話せば聞いてもらえる>
 このような思いが心の中に定着して、肯定的な自我像を持てるようになる。このことは以後の人生に、大きくプラスする。
 子供が話しても、親が、
「うるさいね、いま忙しいんだから」
 と、耳を貸さなかったり、
「なに言ってるの、馬鹿なことを言うもんじゃないよ、だいたいおまえはね・・・・・・」
 三言も四言も、非難の言葉を浴びせられれば、<話しても聞いてもらえない>との思いが生まれ、大きくなったとき、大人への警戒心、不信感となって現れる。
 若い人が、年輩者に近づこうとしない背景には、小さいときに話を聞いてもらえなかった経験が尾を引いているとも、言えるのだ。
P.128

つい最近、髪型を変えた小六女子が「どう?」と聞くので「かわいいよ」と答えた。なんだか反応が微妙で、元気をなくしてしまったカンジだったのでどういうことなのかなと考え込んだわけだが、道場の先生が「なんだかずいぶんと大人っぽいね!」とコメントしたら劇的な反応を示したので、そういうことかと得心した。

本書の内容は、上記の例のような会話のアプローチについて云々するものである。相手に好印象を与える回答、ただおもねるだけでなく、会話が弾み、うまくいけば将来につながるような、そんな会話を心がけようというものである。
まあ、そうだよね。

とても薄い本で、あっという間に読み終えてしまった。
『女性は「話し方」で9割変わる』『子どもは「話し方」で9割変わる』のバリエーションを持つタイプの著述家である。
最近は、ネットで引用される本に目をとめてしまいがちなのだが、このタイプの占める割合が低くないように思われる。新書というカテゴリがきっと、そんなカンジなんだろう。

2012年6月 8日 (金)

読物 『困った老人と上手につきあう方法』

 また人間は、自分を認め、褒めてくれる相手だけではなく、自分が頼り心の支えとするような存在も必要とする。これが「理想化自己対象」である。わかりやすい例で言えば、子どもがいじめられて泣きながら帰ってきた時に、父親に抱き上げられ「パパがついているから大丈夫だ」と言ってもらって元気になるというような、自分が強いのだと思わせてくれる、自分に力を与えてくれる存在だ。  高齢の患者にとっては医師がこの理想化自己対象となることが多いし、政治家や財界人、タレントなど、多くの人から認められ尊敬されている人が意外に宗教に熱心だったり、占い師に傾倒していたりというのも、同様の心理的メカニズムが働いているためだろう。  無宗教である日本と違い、欧米などでは高齢者においても信仰が理想化自己対象の機能を果たしていることが多い。ところが日本の場合、高齢になると、自分が頼りにしていた人が先に死んだりボケたりすることが少なくないのだ。
P.95

「困った老人」は日本特有の存在か
 では、高齢者の心の危機や、それと結びついた「困った老人」の存在は、日本特有の問題なのだろうか?
 キリスト教信仰が根づいていて教会と地域のつながりも強い欧米などでは、年をとって身体の具合が悪いのも宿命であり、死が近づいているのも神の思し召しなのだというように、人々にとって死が受け入れやすくなっている面がある。
 とくに北欧諸国というのは、福祉が非常にしっかりしている一方で、高齢者に対する医療はほとんど発達していない。日本ならば、自分で食事ができなくなったら、点滴や、鼻から管を通す経鼻経管栄養法で栄養を補給しようという話になるのだが、高齢者が鼻から管を入れられている姿は、北欧ではほとんど見ることはない。スプーンを口まで持っていってあげるところまでは福祉で一生懸命にサポートするのだが、そこまでしても食べようとしない場合、もう本人には生きる意志がないのだ、神のお迎えが来ているのだという解釈で、点滴や管で人工的に生かすことは、むしろよいことではないと考えられているのだ。
 同様に、宗教的な背景で死が受け入れられやすいというような地域は少なくないのだが、宗教が強いから高齢者にとっていいのかといえば、必ずしもそうではない。アメリカのキリスト教原理主義やイスラムの原理主義などの熱心な支持者には高齢者も多いが、他の宗教に対して非常に不寛容であり、過激で反社会的な行動もいとわない。これもある種の暴走老人であろう。
 宗教はある意味ではとても強い心の支えになる。そのため、あれこれと自己中心的な不平不満を訴えることがなくなる代わりに、やはり感情が老化している人が宗教に傾倒すると、信仰心が度を超して妄信的な信者になってしまうことがある。とくに日本人の場合はそういう面において頼る絶対的な存在を持っていないことが多いから、不安定な精神状態で、目の前に何か大きな存在が現れた時に、そちらに傾倒して生きやすいという部分はあるかもしれない。それが怪しげな新興宗教や詐欺団体だった場合には、さまざまなトラブルを招くことにもなるだろう。

P.112

方法を探し求めていたわけではないのだが、なんか読んでみる気になった。

老人と呼ばれる世代が起こす犯罪が報道されるケースは、我が身が幼少の頃に比べて増加している印象がある。だが、世代と呼ばれるものに対する犯罪発生率が高くなったためなのか、かつてニュースになり得なかったもの(あるいは地方レベルのニュースだったもの)が国内レベルのニュースとして取り扱われるようになったからなのか、それは不明である。
犯罪を含めたケースを起こした老人を、本書では「暴走老人」と表現している。なぜ、老人は暴走するのか。それは脳の衰えによって感情のコントロールが効かなくなったためであるというのが大まかな趣旨である。
脳の衰えによって感情の抑制が効かなくなり始めるのは40代からだそうだ。

本書ではまた、「現代では敬老精神が~」「儒教の価値観が崩れ~」などというような表現がある。敬うとはなんであろうか。強制であろうか。自発的であろうか。自然的であろうか。
相手の背中を見て自然にというのが、個人的な「敬う」である。対象が個から世代に拡大する経緯はさまざまであろう。が、まずは個ではないかと思う。
本書では、社会の変化云々と外的要因を列挙している。あるいは世代でひとくくりとし、あるいは症例としてひとまとめにしている。個が敬うに足る人物であるかどうかは問題にされていない。
おそらく、医療の現場からすると、個の問題とするにはあまりにも症例が多すぎるからだろう。とはいえ、心理学はケースバイケースであると論じるならば、問題は個に帰結することになる。

読み方が悪かったのか、本文とあとがきを対照するとダブルスタンダードであるという印象を得てしまった。
ひとくくりに老齢であるからというだけでは敬えなくなってしまった理由としてはもう一つ、相手の立場というものがあったりするからではないかなとフォローしつつも、そう感じてしまったら胡散臭いという印象になってしまった。
変なことを言ったり、対立する立場にあったりする人物を敬うことはできるかもしれないが、難いことである。

人生に執着する理由がない者ほど、人生にしがみつく。
byエラスムス

2012年6月 6日 (水)

読物 『トワイライト』

『インタビューウィズバンパイア』を再視聴したら吸血鬼モノに触れたくなって、なんかないかと調べたらヒットした。ざっくりと情報収集し、ティーンエイジガール向けということを既知としたが、まあ、吸血鬼モノなら読めるだろうとタカを括って着手した。甘かった。

原書は全4巻で、日本語訳版は全13巻。第一期とやらは単行本で全3巻構成(文庫版は全2巻)。
スゴい商売です。

ざっくりと収集したWebページの中には各巻サブタイトルも含まれていたが眼中になく、図書館のWeb予約システムでも表示されず、手元に来るまでちょっと恥ずかしい表紙ともっと恥ずかしいサブタイトルには気付かなかった。この各サブタイトルから、日本語版のターゲットとなる読者はより明確となろう。
1 愛した人はヴァンパイア
2 血は哀しみの味
3 闇の吸血鬼一族

『吸血姫美夕』はアリとする感性なのだが、『ダレン・シャン』と同じく、吸血鬼に対してコレジャナイ感が半端ない。革新よりも保守を好むようになったということか。
続きが気になる程度には読めたのだが、どうにもいろいろと辛い。若者の感性を失って久しく、さらに乙女の感性など持ち合わせたことはかつて一度たりとてない。
読んではいけない人が読んでしまったカンジだが、もうちょっとつきあってみようかと思う。

ゲーム 『World of Warcraft』 その2

どのクラスが相性が良いか確かめるため、一通りやってみることにした。
以下種族とクラスの組み合わせと、やってみた順番である。

Horde
 BloodElf女 Hunter
 Tauren男 Paladin
 Trol女 Druid
 Undead女 Warrior
 Orc男 Mage
Alliance
 NightElf女 Priest
 Gnome女 Rogue
 Draenei女 Shaman
 Human女 Warlock

Horde Newbについて共通のクエストラインをもっているのは、Tauren/Trol/Orc。
BloodElf/Undeadは種族固有のエリアから脱する前に20レベルに到達した。

Allienceはそれぞれ固有である。

操作がわかってきたためかもしれないし、また、種族ごとに異なるNewbクエスト、その難易度に差があるためかもしれないが、クラスに差はないといわれていても、安定度に差はあるように感じられる。ここでいう安定度は、死ににくく、プレイコストが良好であるということにする。
安定度が高いのは Priest、Shaman、Paladin。Priest/Shaman は打撃力も強い。選択した Talent にも依存するかもしれない。今回はどれも安定志向で選択したが、例えばDPS重視で安定感が増すクラスもあるのかもしれない。

HPやマナの回復が早いので、EQのような制約さがない。ソロでもガンガン進んで、勝利できる。その一点で厳密な比較はできないが、クラスについてEQとの比較を試みる。
Hunterは、EQでいうところのRNGと印象が重なるが、遠隔攻撃をするBSTという印象だ。レベルが上がるとFDが使えるらしいのでMNKも兼ねているか。安定度は低いと感じた。
Paladinは、PAL。安定度は高い。
Druidは、DRU。器用貧乏な印象も重なる。安定度はほどほど。
Warriorは、WAR。ただ硬いだけという印象のWARと比して、総じてMelee能力が高いという印象である。10レベルを超えたあたりで安定感が得られた。
Mageは、WIZ + ENC。CC好きなので、Sheep が燃える。10レベルを超えたあたりで(ry
Priest。とにかくダメージをくらわない。マナコストが非常に悪いが、一度も死なずにレベル20を達成できた。ダメージを受けなかったので、回復能力に優れているという印象はなく、使用中も攻撃可能なDAを使えるWIZという印象である。個人的印象では、安定度は非常に高い。
Rougeは、ROG。GnomeのNewb居留地になぜかNamed?がおり、何度も何度も死んだ。ために、全クラス中最軟という印象がある。10レベルを超えると安定し、Stealth が面白くなってくる。Melee DPS最強な印象。
Shamanは、多彩でありながら器用貧乏ではない。EQと重なる印象のクラスはない。Priestよりも自Healを要するが、Healは強力ではない。マナコストが悪いという紹介もあったが、20レベル程度ではそんなことはないようだ。安定度は高い。
WarlockはDPSとしては二流とのことだが、PETが強力であり、MAG+NECという印象がある。PETクラスの共通点として、PETが邪魔でLootがウザくなるという点があげられる。一戦闘でマナを大量に消費するということはないが、Priestに次いでマナ消費が大きいと感じられる。HumanのエリアはMob配置が過密であるように思われ、また無理ゲ的なクエストが混じっており、そのために何度か複数INCで死んだが、安定度は高いと感じられる。

装備の能力が、僅かな数値の差であっても体感できる気がする。WarriorやRougeは特に、武器の性能が蹂躙速度に比例したと思える。EQで「これは・・・」と思わされたこと、例えばWARのDPSがめっさ低いこと、CLRは主にヒール専門であること、PALがDisられ筆頭であることと比して、明らかに快適である。反面、シンプルでもある。グループプレイでこの印象は変わるだろうか。

なんとなく、Priestをやってみる気になっていたが、WoWへの誘いをしてくださった方に相談してみたところ、TANKがNeedであるらしく。WarriorかPaladinかということになるが、やってみたい種族がGoblinなので、とするとWarriorということになる。BloodElf Paladinで初めて、Goblin DeathKnightにするか?

« 2012年5月 | トップページ | 2012年7月 »

フォト
無料ブログはココログ

最近のトラックバック