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2012年4月 3日 (火)

読物 『帝国の娘』

ふと、『帝国の娘』の娘でWeb検索を行った。
理由は覚えていないが、対象としたものは『リフトウォー・サーガ』シリーズの『帝国の娘』である。
検索結果のトップがアマゾンだった。二十年以上前に発刊されたものなのになんで?(古い本だとWikipediaやファンページが検索筆頭になる)と、表示されたものをよく読みもせずにリンクを辿ってみたら、別の作家の手になる本だった。

R・E・フィーストの著作である『帝国の娘』は、政略結婚により望まぬ男との子をなすことを余儀なくされた少女の物語である。自身の置かれた状況をよしとせず、自ら変えることを望み、実行した女性の物語である。
まだ十代だった我が身にはちとエグい内容で、ジュブナイル色の強かった『魔術師の帝国』と同じシリーズとは思えないものだった。ヤングウルフガイとアダルトウルフガイに感じるかもしれない差よりも大きな開きがあった。
ともかくも、若輩者にはいささか刺激的でありながら、記憶に残る一冊となったわけである。

という前提で本作品を読んでしまったとすると、どういう事が起こるかというと。

いわゆる少女小説レーベルから一般小説レーベルへの昇格?が発生した作品というと、『十二国記』シリーズと、『デルフィニア戦記』しか知らない。前者は愛読書だが、後者は一巻か二巻までを読んで我が身向きではないことを理解した。

本書もまた我が身向きではない。
シリアスなストーリーにボケツッコミ。本書における語りの基本的なスタンスはこれである。いわゆる「少女漫画」といって思いつくようなものを読んでいるような気になる。
『風の戦士ダン』を好むといえば、そのようなノリを拒絶するような性癖が我が身にはないことは証明されよう。ということは、おそらく語りそのものの質が受け入れがたいものなのだろうと分析できる。
たぶんこれは、著者の実体験および観察力ないしは想像力不足を不如意に感じさせられてしまうような描写が見受けられることに起因すると思われる。少女漫画を引き合いに出すならば、スナイパーライフル(しかもM16)を肩に担いでしまうような描写である。
世間的には好評ばかりで、ネガティブな意見は見つからない。レーベルの性質によるものか、はたまた云々。

小説に対し、会話が面白い、という評価をよく聞くようになった。
これについて、かつて「TRPGはやらないけれど、TRPGのリプレイはよく読む」という意見を耳にしたときに感じたことと似たなにかを思う。

出会いが悪かったのかもしれないが、未練はない。

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