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2011年8月31日 (水)

読物 『ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド』

第一巻、30ページあたりまではすんごくしんどかった。
『バトルロワイヤル』風味になった時点で、面白くなった。
MMORPGというよりも、格闘ゲームのようなカンジではあったにせよ。

「アインクラッド」ってどこかで聞いたようなカンジだなと思ったら、ベリオス大陸にアイスクラッド・オーシャンというゾーンがあったことを思い出した。ベリオス大陸というのは、ノーラス、すなわちEverQuestに存在する架空の大陸のことだ。

MMORPGというと、語れるほど遊んだのはEverQuestのみである。
長くやったのはサブタンクにカテゴライズされるクラスだが、濃くやったのはダメージディーラーとクラウドコントローラーだった。

ダメージディーラーといいながら、攻撃力ではそのカテゴリで最低、その分半端に硬いのでクラウドコントローラーとして機能しなくもない。そのクラスの名はレンジャー、最大の見せ場は、お招きしたレイドエンカウンターをDebufのあいだ接待し続け、MTに引き継ぐことだ。タンククラスを瞬殺するレイドエンカウンターに対しこれを可能にするのは、およそ1時間に一度使用可能な24秒間の絶技、Weapon Shieldという対物理攻撃絶対防御スキルである。同スキルはAEやスペルには効果がないので、頓死の憂き目にあうこともままあったが、うまく決まったときの自己満足感は半端ない。MTが不慮の死を迎えたとき、急場をしのいでうまく引き継げた時の自己陶酔感も半端ない。

クラウドコントローラーは、エンチャンターをやった。後にバードを経験して、なんでもできるけどなんでも二流という一種のレンジャー感を抱かされたことは余談だが、エンチャンターは一流のクラスだった。2Accのサブキャラだったけど。普段はミソしてへーストしてスロウして――改めてみるとけっこう仕事があるな――いるだけだが、いざとなるとAddをMezしてチャームして、危機回避に大活躍する。エンチャンターありきのグループで長くすごした方は、自分のクラスにクラウドコントロール能力があるにもかかわらずそれを発揮できず、することも思いつかず、壊滅を看過して恥じない。それほどに頼られたクラスだった。

本書においては、クラスとしてできることではなく、人としてできることを描いている点は、後付の美談めいているとはいえ、MMORPGらしいといえよう。
Uberな団体に所属もしてみたし、生産で廃人にもなってみたし、時間をかけた奴が強いというのはよくわかる。一人でスーパーなことしたい――ClrがAoWをソロで打倒するというような、そんな俺カッコいい活劇を夢見つつ果たすことができないことに思うところがなかったわけではない。EQは仕様変更で神となるクラスが交互にあらわれたが、INしている間、レンジャーにはついぞその機会は訪れなかった――と思うのも分かるけれど、それならオフゲでよくね?と思いもする。
だから、MMORPGを主題としながら、このような物語になってしまったことには残念な気持がないわけでもない。


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