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2011年5月 1日 (日)

読物 『黄金の天馬』

「高島君、技の名前がないのは、頼りないねえ。言葉は神さんや。技に名をつけてやりなされ。そんなら、技はますます生きてくるで」
 王仁三郎にすすめられるが、隆之助は兎角の弟子である。師匠の許可なく名称をつけるわけにはいかない。

P.403

「石火の技とは、こういうものでしょうか。先生、その呼吸を私にお教え下さい」
 兎角は平然と答えた。
「呼吸は稽古で学ぶよりほかはなかろう。斬りこんでくる刀に対するに、柱や樹木を小楯にとって戦おうとするようなつもりでは、ほんとうの入身はできないのだ。進んでくる敵の心が小楯だよ。分かるか」
 隆之助はうなずいた。敵の心をすばやく読みとって対応するのが、最良の防御であるというのだ。

P.427

( ゚ Д゚) なカンジだった。
主人公・高島隆之助に対して、破天荒な明治の男と感ずればよいのか、DQNと感ずればよいのか、凡俗の身には計りかねたからである。そうと感じさせる表現から、著者自身もdisってる気がしてならない。
ともあれ、終盤にさしかかって安彦良和の漫画だと思えばよいと気づいて、平常心を取り戻した。

実在の人物をモデルにした物語である。
主人公、高島隆之助=植芝盛平、その師、内田兎角=武田惣角。
『鬼の冠』は武田惣角の物語らしい。

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