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2011年5月14日 (土)

読物 『ミストボーン』

原題"Mistborn: The Final Empire"。
著者は、新鋭ながら、ロバート・ジョーダンによる未完の大作『時の車輪』シリーズの完結編を任された人物だという。
はじめはけっこう楽しく読んでいた『時の車輪』は、いつしか週刊少年漫画のようなノリであっちいったりこっちいったりしはじめて、ついていけなくなって放棄した個人的経緯がある。だから、前述のようなアオリにはどちらかというとネガティブな影響しか与えられなかったことはさておき。

かつて『冥界の門』というシリーズがあった。ドラゴンランスの執筆者たるマーガレット・ワイス、トレイシー・ヒックマンのコンビが著したファンタジー作品だ。
かなり楽しんでいたのに3巻『炎の海』で邦訳は途絶えてしまった。個人的には好きだったがあきらかに世間的なアレに逆行するカバーイラストが悪かったのか、出版社のお家事情のワリをくったためかさだかではない。とてつもなく面白い作品だったのに残念なことである。

その作品に、ハプロという男が登場した。対立する種族との闘争に敗れ、迷宮に封じ込められた種族の探索者であり、身体に刻みつけた入れ墨の紋様を組み合わせて強力な魔法を使う。当時、とある世間を席巻していたD&D的魔法使い像を打ち砕いた、タフな男だ。

この物語を読みながら、久しく忘れていたその男、その物語をなぜか思い出させられた。
またなぜか『マルドゥック・スクランブル』を彷彿とさせられ、というのも、あまり幸福ではない境遇の少女が登場し、アレな能力を開花させて大活躍するからであろう。
こんな単純な短絡はさておき。

著者によれば「悪が勝利したらどうなるのか」という発想から、この物語は成り立ったという
主軸だけあって、その辺はうまく書かれているし、落としどころも悪くはない。
大きく気になるところといえば戦闘シーンで、よくいえばJOJO的、悪くいえばハリウッドアクションの逆流的な描写目白押しで、個人的には興が削がれるばかりだった。これは本作品に限ったことではなく、『ハリーポッター』でもそうであったし、日本の作品でもあたりまえのようになっている。うまい作家がやれば読み応えもあるが、運動したことありましぇんな作家が書いたらそれはもう。
気になったところといえばもう一つ、滅多に感じないことなのだが、翻訳者の日本語能力に疑問を抱かされもした。翻訳にはそういう制約があると聞いたことがあるが、しなくてもよさそうな直訳をしないといけないのだろうか。

とりあえず、続きは読む。

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