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2010年10月17日 (日)

読物 『秘伝 少林寺拳法』

光文社の「カッパ・ブックス」誕生のことば

 カッパは、日本の庶民が生んだフィクションであり、みずからの象徴である。
 カッパは、いかなる権威にもヘコたれない。非道の圧迫にも屈しない。なんのへのカッパと、自由自在に行動する。その何ものにもとらわれぬ明朗さ。その屈託のない闊達さ(原文では闊の字にさんずい有り)。
 裸一貫のカッパは、いっさいの虚飾をとりさって、真実を求めてやまない。たえず人びとの心に出没して、共に楽しみ、共に悲しみ、共に怒る。しかも、つねに生活の夢をえがいて、飽くことを知らない。カッパこそは、私たちの心の友である。
 この愛すべきカッパ精神を編集モットーとする、私たちの「カッパの本」Kappa Booksは、いつもスマートで、新鮮で、しかも廉価。あらゆる人のポケットにあって、読むものの心を洗い、生きる喜びを感じさせる――そういう本でありたい、と私たちは願ってやまないのである。

 

昭和38年8月1日初版発行。同25日12版発行。270円。
当時の物価について、ちょっとググるとジャストフィットな情報に出会った。
大学生の仕送りが毎月1万5千円。賃貸住宅において、畳一畳千円といわれたそうである。米一升180円、食パン一斤35円、コーヒー一杯40円、たぬきそば・きつねそば一杯35~40円、ラーメン一杯40~50円、にぎり寿司並一人前180~200円。
昭和42年頃の初任給は12万円という例があるそうな。

とすれば、安いといってさしつかえない金額であろう。

なぜ金額の話になるかといえば、絶版になって久しく、図書館にも置いていない、ましてや古本屋でも見かけたことは絶無であり、再販の見込みは全くない本書を読むために、オークションで1600円を要したからである。

とても読みたい本ではあったが、入手に要する概ね2000円を目安にしていた。送料込みでだいたい目安どおりになる。

内容はといえば、あちこちで散見できる情報で補完できるもので、これはという目新しいことはない。現在は表示されていない拳の握りかたなど、幾つか原典があきらかになったものもあり、また、第三者を介さず一次情報に触れることで、アレやコレやのことに納得がいった。
総合的にお得であったといえよう。

とりあえず、刃牙の拳の握りは開祖式ということになる。余談ではあるが、個人的に、この握りをする方に巡り会ったことはない。

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