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2010年9月23日 (木)

読物 『凡宰伝』

今よりもなお政治に無関心だった頃、小渕恵三という人物が、それなりに功績をあげた首相であるとする評を目にした。目にしたのは掲示板的なものだったと記憶しており、その主張するところのソースは明かではないが、あるいは本書がそうなのかもしれないとも思う。

かつてよりやや政治に無関心でなくなったのはその評を目にし、やがて小泉純一郎という人物になんとはなしの興味を覚えたことによる。ここ最近読んだモノ(『われ万死に値す』『黒い手帖』『小泉純一郎―血脈の王朝』)にも若干その影響が見受けられる。

佐野眞一は人物像を探る作家ということらしいが、その評に違わず、よくぞまあ調べ上げたと思わせるほど、インタビューをこなし、資料にあたっている。人物像を描き出すためには、その人格を醸成させた環境を知るべきである。その趣旨に反する意見はもたないが、やりすぎちゃうんちゃうと思わなくもない。

上げて落とす、いささか恣意的である、そんなクセも鼻につきだしたが、題材・内容にそぐわぬお手軽感はあり、リーズナブルといえよう。

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コメント

政治的ニートたる私は、佐野眞一の政治家ネタを無意識的に避けてしまっているので、これは未読ですが、まあ、取材量はたいしたもんですね。文章もパワフルだし。

ときおり感じる違和感はしかし何だろう…。「人と違うことを書きたい」という意識が過剰すぎる感じなのかな…。ちょっと前に『沖縄』を読んで思ったのですが、ちょっとヒネリすぎる気がするときがあります。

でも、『誰が本を殺すのか』とか『遠い山びこ』なんかはすごくおもしろかったんですけどね~。

大学で学んだことは多くはないですが、その少ない中の一つに「人と同じことしてどうするねん」という担当教授の教えがありました。

それに関するアレコレはさておき、他人と似たようなことをしてナンボなレーベルよりはよほど刺激的であります。

この著者の作品としては、政治的なナニより、歴史的なモノの方が好みです。
同時代人にしていいことなのかなと思わなくもないからかもしれません。

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