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2010年9月 8日 (水)

読物 『武術「奥義」の科学』

わかりやすいところと、わかりにくいところと、頷けるところと、首を傾げるところがある。

甲野善紀氏は、武術の理を研究する最近の祖として認知されているのだろうか。
すべてを網羅したわけではないが、ネット書店などを俯瞰すると、同氏の著作に類する、あるいは準ずる書籍を散見することができる。ざっと見渡したところ、武術の科学的解釈という、同氏が敢えて避けたところをニッチとする書が増えているようだが、本書もその一種と見受けられる。

さておき。
他者に技術を伝達するとき、感覚的な言葉よりも、科学的な雰囲気をまとわせた言葉のほうが受け取りやすいようではあると実感しているが、それも程度だということがよくわかった。

もうちょっとやさしい言葉を選んでもよかったのではないかと思えなくもないが、やさしいがわけわからん内容の他書に胡散臭さを感じたことを思えば、これはこれでよいのかもしれない。

本書に図説されている技法のうち幾つかはイメージできたし、技量の程度を問わなければ自分でもできそうだと思えた。
本書について、スーガクやブツリを彷彿とさせる図に拒否反応がでるという意見を聞かされたが、記されている記号は無視して、矢印だけ感覚的に受け止めるようにすればよいのではなかろうか。イメージできない場合は、図のとおり真似をしてみればいい。

それにしても、本書で読む「逆小手」の、なんと難しいことよ。
実際に難易度の高い技術だが、これに記されているほどには難しくないような気がする。

余談だが、
やる夫が少林寺拳法部に入るようです
が面白い。未完だけど。

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コメント

お忙しい中恐縮です。

つまりアレですね、フツーこれくらい読んだら理解できるよねー、わかんないコは○○よねー、ってことですねww。

って、それワタクシかいっ!

図がよく(全然)わかりませんでしたからね(悲)。いわんや文をや(哀)。

今度〇〇にもわかるように噛み砕いて解説してくださいまし宜しく。


図には番号や矢印が書いてあるものもあるので、それらは、番号の順に矢印の通りに動いてみればわかると思います。

ぶっちゃけ、わかんないのは無視していいと思います。
どこかで才能の話があったけれど、めぐりあったときにピンと来るかどうか、ピンと来るまで粘り続けられるかどうか、またはいずれ活かす時が来るかどうかも才能=運かなと思う次第であります。

オラのような凡くらは、いっぱい機会作らんとね。

格闘技や武道と無縁の生活を送っている釣り好きなのに、マメにこういう本を読んでいる私をホメてください! 誰もホメてくれないので!

甲野をけなす人ってあんまりいないですねぇ。最初は怪しいやっちゃと思ってたんですが、いざ実技を目にすると、みんなホメてて。
やっぱ、もったいつけずに何でも開示してるのが新鮮なのかなぁ。

この本で新鮮だったのは、やっぱり合気道の奇妙な技でした。あれってほんまにあるんか~という、ただのミーハーですが。

ホメますとも!
大トトロ様とガチでやりあわれる様に心打たれる日々であります。

甲野氏は、技を解析することが第一で、強さを標榜してはいない。自身の強さを売りにしていないところがマイナスにならないのだと思います。

合気道の理は、個人的には当流も至る境地の一つであろうと考えております。
ご参考:
http://www.youtube.com/watch?v=nHIwfQ56aiM

少林寺拳法三段で合気道に浮気中の知人もまたそんな印象を語っており、少林寺拳法の方がわかりやすいとも言っております。
これは方法論の違いだと漠然と感じており、習得において、合気道はどちらかというと感性ベースなのではないかと思われます。少林寺拳法は理屈もベースにあり、もちろん感性の鋭い方は颯爽と感得されるのでしょうが、ニブい私にもなんとかわかるようになっているようです。

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