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2010年8月29日 (日)

読物 『小泉純一郎―血脈の王朝』

「恩賜のタバコといっても、全部で十五種類あるんです。恩賜のタバコっていうと、すべて菊の花のマークがついていると思われていますが、茎に葉っぱがついたものもあれば、菊の軸芯のところがちっちゃな桜になっているものもある。これは秘書官クラスがもらえるタバコです。恩賜の賜の字がついていない桜だけのものもある。賜の字に桜がついているやつだけでも四種類ある。菊の花だけの紋章がついたタバコは叙勲者クラスがもらえる」
P.13

 飯島が叙勲制度にこれほど詳しいのは、叙勲を求める有権者の陳情がそれほど多いことの傍証でもあろう。
P.15

著者が本文を記す原動力となったものは怒りであろうか。
初出は週刊誌、ゆえのことであろうか。

小泉政権下にある最中、TVをほとんど見なくなっていた当時、小泉劇場といわれてもあまりピンとこなかったが、ニュース以外、ほとんど見なくなっていたにもかかわらず、それなりに姿を見かけたということは、TVメディアへの露出は大きかったのだろう。

為政者の、リアルタイム性の高いメディアの活用は、それらが登場してからのけっして長くはない歴史の中で幾度も特筆されており、活用する側だけを糾弾するのはフェアではない。
メディアとその利用者を同列に糾弾していたなら、本書に感じる抵抗感も減じたであろうが、それに関しては「気づき」を待っているようなフシがあり、いささか腹に据えかねる。

とはいえ、見識の浅さを反省させられたことには違いない。

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