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2010年8月24日 (火)

セキュリティとユーザビリティとモラル。

昨夜ふと脳裏に蘇った超人の言葉、そして今日、この記事を目にして、先日、盆休みに訪ねてきた甥の言葉を思い出した。
「情報漏洩に対するいい対策はないか」
警備会社に営業として勤務する彼は、概ね、そのようなことを言った。

彼はITと呼ばれる分野については門外漢である。
システムの利便性とセキュリティの強度は反比例する関係にあることを説き、ゆえに「めんどくさい」などを理由にセキュリティレベルが低下してしまうなどの例を語ってもよいが、結論に至るまでの道のりが遠くなるだけで益はないと判断したため、
「従業員が満足できるような給料が与えられれば、漏洩は減るだろう」
と簡潔に回答した。
同席した、親戚の銀行マンも概ね同意した。

これまでの個人的な経験から、いかに優れたシステムを導入しようとも、それを運用する人間次第であることは痛感している。システムを構築する側が様々なケースを想定しても、ルール違反――使用者が面倒くさがって省略してしまうような事態――には対応できない。
結局はモラルなのである。

引用した記事は、「人を作る」ことでセキュリティの強化を図ることを論旨としているが、半ば同意で、半ばは同記事が列挙した悪例と同列の空論であるのではないかと思うを禁じ得ない。
社会からではなく家庭から、というなら全面同意なのだが、サイトの論旨から外れることゆえいたしかたなし、か。

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コメント

家庭や社会でモラルを育て、安全な社会を目指すのは理想ではありますが、実際にはいつの時代、どんな社会にもワルイヒトは尽きませんね。

人の良心を信じて啓蒙をしつつ自衛策も講じなくてはならないという現状を思うと、昔テレビで笹○さんというオジイチャンが「世界は一家、人類は皆兄弟」という言葉と「戸締り用心火の用心」という言葉を同じ口から言っていたのを思い出します。

>戸締り用心
数年前、ふと思い出してこのCMの人のことについて父親に話題を振ったところ、
「『悪いヤツ』という世間的評価がある人物だ」
と笑っていました。

アレコレ読んでいるうちに昭和という時代を語るときに欠かせない人物の一人であるという印象は得たけれど、同時代の大物で悪いことしてないヒトっていないんじゃないかなあと思ったり思わなかったり。

働きアリの中にもちゃっかりとサボっているアリがおり、そいつらを除去しても、また働きアリの中からサボりアリが出てくるという話もありますし。
ロクデナシを除去しても、だからやっぱり新たなロクデナシが生まれるというのが真理ではないかという気もします。
…と、一貫してロクデナシであり続けてきた私が言うのですから、我ながら説得力があるなぁ。

とすれば、リンク先に出ている、VIPコードを持つ経営陣の中にも、必ずロクデナシが出てくるはずなので、その会社は長くないのではないかなぁと思ったり思わなかったり。

組織の中できちんとやる人は2割で、アリと同様、人員削減をしてもまたその8割が使えなくなるという統計があるとかないとか。

VIPコードなどという仕様を自ら提案するエンジニアはいないと思いたいですが、世の中広いのでわかりません。
個人的経験からすると、おかしなルールはだいたいが顧客の要求によるもので、業務改善のためのツールが、旧来の業務を踏襲するツールになってしまうということが少なからず、やれやれなのであります。

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