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2010年4月14日 (水)

縁故でニッチなお仕事請負

昨年末から、本業的なものの他に、IT関連な小口の仕事をいただいている。
よくいえばコンサルタント、口は出しても手を出せない実情からすれば、悪くいってもコンサルタントなのかもしれないが、いまひとつ実感がわかない。報酬がUberでないからだろうか。

内容としては、昨今、COBOLの仕事が息を吹き返している状況と関連する。
五十~四十年前に日本におしよせたIT化の第一波が、三十~二十年前に日本全土に伝搬した時、少なからぬ中小企業が業務のシステム化を試みた。
案件の全体像としては、そのような時代に作り上げ、2000年問題を乗り切ったが、いい加減古びてしまったシステムの、時代に即したリプレイスおよび拡張検討である。

おそらく、少なからぬ中小企業が似たような問題を抱えている。COBOLの仕事がそれなりにある現状がそれを物語っている。
業務をソフトウェアにあわせられず、独自のシステムを開発したはいいが、当時のIT技術がもっていた枠にはめ込まれたり、またはコストとの折り合いから、あるいはソフトハウスの技術的ナニから当時ですら十分に足るものにはできておらず、これまではなんとか人間力でカバーしてきたが、情報の流通が高速化した時代を迎えて不十分と感じるようになった。だが、どうしていいかわからない。そんな事情があるようだ。
丸ごと新しくするよりは、既存のものをなんとか流用してコストを抑えたい。こういうニーズは、オープン化が声高に叫ばれた時代には予測されていなかった。コストダウンもオープン化のメリットとされていたからであろう。

オフコン、COBOLの仕事はしたことがないので、これまでは想像の世界でしかなかったが、先日、クライアントの業務システム仕様と運用状況を調査してみて、なんというか、実に不便なシロモノであるという印象を得た。プログラムには触れていないので、そうと感じる要因がハードウェア的制約なのか、仕様がアレなためかは不明だが、二昔前にあれほど「オープン化」が叫ばれた理由がわかったような気がする。
不便なことは、クライアントも十二分に理解している。とはいえ、業務システムの刷新には少なからぬコストがかかるため、資金があってもなかなか実行できるものではない。強い動機、ないしはデカルチャーを要するようだ。

クライアントがIT関連システムの見直しを決意した理由は、情報の価値を再発見したことによる。ピザ屋に電話で注文したところ、前回の注文などが提示されるなど、顧客情報をサービスに有効活用している様を実体験して、その有用性に気づいたという。

電話応対支援システムをComputer Telephony Integration、CTIという。「電話が鳴ると、ディスプレイに顧客情報が表示される」的なもので、これはこれで単独でも有用なものだが、欲が出ると、売上や仕入業務と連動させたくなる。そこで問題になるのが、業務システムの現時点での実装であり、拡張性である。
例えばサブシステムごとに顧客コードの桁数が異なったり、コードが重複していたり、異なるコードで同じ顧客が登録されてたりすることがシステム連動の障害となるが、今回のケースはそれに該当した。

今回、新たに承った仕事はふたつ。
ひとつは、情報の整理。二十年来蓄積したデータからゴミを取り除く作業である。2007年頃も似たようなことをしていたが、データが膨大すぎて誰も手をつけたがらなかったことをよく覚えている。今回は数十万件ということはなかろうから、まあ、楽なものか。

もうひとつが、ホームページのリニューアル。作ったまま放置しておいたものの内容を更新し、ネット通販を検討してみたいという。
んで、よりにもよってホームページのリニューアル実装を依頼したいという。

ホームページというものは、個人的な技術的見地からすると数種類のセンスを要するもので、かなり広範囲な知識を必要とするものと認識している。
センスにおいては、いわゆる見た目のデザインセンス、使い勝手のデザインセンス、これらと呼応するプログラミングのセンスも数種あるが、さておく。
ホームページを実際に置く場所についての検討も、なかなかいろいろ難しい。プロバイダの選定に先立つユーザ要件の洗い出し、これが何度も逆行する類のもので、社内政治なども絡んだりするメンドイものである。

ホームページの作成は、初めて行ったのが1992年頃。WebブラウザはMosaicだった。
社会人としての初仕事において、かつてNifty Serveが運営していたフォーラム型の情報サービスを提供するという初期の提案に対し、ホームページを対案としてあげ、受け入れられた。これが1994年頃のこと。ホームページビルダーもまだ世になかった。
次が電子明細システムで、1996年頃か。PerlやCでCGIを作ったりもしたが、この頃にはもうHTMLが嫌いになっていた。記憶にない、なにか嫌な仕事でもあったのかもしれない。

以後、ホームページ系の仕事は縁がなく、むしろ縁を避けてきた。結果としてVB6ないしVBAの仕事ばかり来るという事態を招いたが、ここにきて逆縁を迎えた形になる。
片手間仕事でWebに関わりCSSやらScriptやらに手を出していることもあり、これ系に対して浦島太郎というわけではない。それに近いとしても技術的な面ではなんとかなろうという自信はあるが、イマドキのデザインをやれる自信はまったくないのである。

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コメント

COBOLなどと……死火山が噴火したような感じだなw 思い切って刷新できれば相当スッキリするだろうに、なかなかそうも行かない事情があるのだろうねえ。


デザインなんて、パクればいいよ!

>死火山
死火山にあやまr(ry
何年前だか、東京で電車に乗ったとき「株式会社COBOL」的な広告を目にして思い切ったことをやるもんだと思ったものだが、その直後、そのようなニーズがあることを知って得心したものだった。

>思い切って
業務システム導入を経験した企業はきっと、慎重にならざるを得ないのだろうな。通常業務が止まるわけでなし。
この辺、クライアントの担当窓口がいっぱいいっぱいになった経緯があり、相談役的な立場でアドバイスをというのが当初の依頼だったのだが・・・

ああ、もちろんパクるさ!
というか、個性的なHPなんて、今時そんなにないように思う。意図してもしなくても、どっかで見たようなものになるだろう。
ごちゃごちゃと見にくく、求める情報はなかなか見つからない。そんな局所解に陥っているように思われる。

もはやCOBOLができる人は40~50代ですからね。私もCOBOLはやったことありません。

>40~50代
十五年ほど前、所属していた組織の部長・次長がCOBOLの案件でPGとして駆り出されていた。
当時、COBOLを使う部署にいた人々はスキルシフトに悩んでいたようだった。オペレータよりはマシだったようだけど。

今も、「プログラム」=「COBOL」な機械を扱ってるので、一応現役。
職種柄、客先に出すようなものを組んだことはないけどねー。

ぬを、現役か!
内部にシステム部署/子会社をもつような規模の企業だったら、逆に現役ということは十分にあり得るのか。

単に、メインフレームと呼ばれるクラスの古くから続いてるOSの機械を扱ってるからだよ。
Windowsに比べたら超安定してるし(1年365日連続運転してもまったく問題でない)、オープンに移すには莫大な費用がかかるということから継続して使う会社もあるんですよ。
そう言う所でプログラム作るにはCOBOLが一番手軽なのだ。

確かに移行には膨大な費用が発生するね。基幹部分に問題がないのなら、周辺部を逐次改修・追加していくやり方もあると思うのだが、そういう仕事に携わっていたころは、全面リプレイスが一般的なクライアントの好みであったようだった。

ところで、あるクライアントのシステムについて、
・一つの機能を単一ユーザ/端末からしか使えない
・DB?構造の変更が容易でない
というような実態・印象を得たんだけど、これはハード的な制約?
仕様的な制約?

ハード的な制約だった時代もあったらしいことはなんとなく察しているんだけれども。

うちの触ってるマシンの場合で見るなら…

・1機能が単一ユーザーからしか使用できない。
 DB使う業務でこれは、よほど作り方がマズイものでない限りないなぁ。業務を作った人がよくない。メインフレームは多人数が同時に使用することが大前提だから、同時使用できないのは作り方が悪い。
→ソフトの仕様的な制約

・1機能が単一端末からしか使用できない。
 こっちはネットワークに接続できる端末が、ホスト側で限定されている、ということがありそうだ。
 接続端末はホスト側に登録する必要があるから、使える端末を増やす=ホストで動いてる通信ソフトの設定を変更する になる。(変更自体は難しくない)
→端末を追加できない、運用上の制約?
・DB構造の変更が容易でない
 業務範囲的に余り詳しくないから確実じゃないけど、容易に変更はできないはずだ。
 丸ごと作り直す必要があるかも?
→DBの仕様の制約

こんなところだろうか。
他の会社のホストならわからない(´・ω・`)
もっと小さいワークステーションクラスのコンピュータなら、さらにわからない(´・ω・`)

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