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2010年4月12日 (月)

読物 『狩猟サバイバル』

 遠くでかすかにケモノの気配がする。おそらく鹿だろう。彼らは暗闇でも目が見える。夜目が利かないのは、色を見ることが出来る生き物だという。木の実を食べ物にする鳥や霊長類の多くがそれにあたり、人間もそこに含まれている。森の中で木の実を見つけ出すために、私たちの祖先は暗闇でものを見ることを捨てたのだ。ヒトが生きるための戦略として色を選んだのなら、私がいま暗闇におびえるのも仕方がない。

P.157

 未知を既知に換えてくれたということにおいて、本書は我が身の糧となった。
 だが、登山、釣り、狩りをしないからであろうか、著者の哲学に対して理解も共感も生じない。著者が実践した中でしか得られない経験、そこからしか得られないなにかもあるのであろうし、そういうものもあっていいとも思うのだが、著者の主張に対する実行の方向性が間違っているという印象のみが強調され、どうにもそれが拭いがたい。
 記述の端々から透かして見えたものが、あまり好ましいとは思えなかったことと、それはきっと無縁ではない。

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コメント

むむ? つかまされたっぽいですか?
みすずやらちくまやらで著書を出す登山家は今どき珍しい気がしますが、独りよがりな人ですか。名前も初見なので、なんともいいようがないですが…。ちょっと覚えとこ。同姓だし(笑

借りた本なのでダメージはありませんw
知らないことを教えてくれたという意味ではプラスな内容ですが、著者が意図する本書の主張にはまったく響くところがなかったというところです。

この方は釣りをやるようで、みすずの『渓流』に寄稿しているようです。

>同姓
まさか!?とか思ったりもしましたが、この方は爆釣な人らしいので、ああ、人違いか、とw

ん……ちゃりの感想では、いったい何がどうなのかさっぱり分からんのだが。著者の性格が悪そうなのか? それともこんなことができるボクって凄いって意識が見え隠れするとか? 読者をおいてけぼりにして、この感覚が分かるヤツだけ分かればいいって感じとか?

なにがどう響かないのか分からんよ~

あ、名前がない?上のは俺ね。

まず、この著者の他の作品や人となりを知らないので、記されていることが諧謔なのかどうか判断つかないことを前置きする。著者一流の照れ隠し、ジョークを、そうでなく受け止めてしまった可能性があるかもしれない。
さておき、本書における著者の主張は、道楽のイイワケに唱えたお題目という印象で、そういうことを許容できないわけではないはずなのだが、本書についてはそれがどうにも許せない。

なんだろな。お題目通りのことは、遠い山に行って獣を撃たなくても、もっと身近に実感できんじゃね?と最初に思ってしまったからかもしれん。
響かないってのはこのあたりのことかな。

著者の経歴を見ると、海外の山も登ってる。家庭を持ち仕事を持ってそういうことができなくなったことを埋め合わせるかのように、彼が極めた最高峰に比べて難易度の低い日本の山々を、比較的軽装備で歩くことによって達成感を補間しているように思えた。
不必要なしばりプレイ自慢、みたいな?

文章の受け止め方で印象も違うかもしれんので、読んだことない人のために自粛したわけではある。
とある書評を見たら好評ばかりだったので、俺様ちゃんがズレてるんだろう。

うん、俺もこの日記を読んでアマゾンに行ったらけっこう高評価ぽかったから、ちゃりはどこに引っかかったのか気になったのだよ。まあアマゾンの評価もほとんど信用してないけどな、痛い目に遭いすぎたwww

まー、ちゃりの感想も分からんではなさそうだな。そういう作品ってあるし。どういう要素に敏感かってことでも読後感とか評価って変わるからな。

この方のいう「サバイバル登山」、当初は食料などの所持量を最低限にして釣りしながら山に登っていたらしい。
デルス=ウザーラが憧れの人で、狩猟しながら山に登る試みをしたかったらしい。
こういうことをしたいというキモチそのものは理解できるんだけどね。

「サバイバル登山」を称した著作の中で、本書は三冊目とのこと。出版順時系列に読んでれば、違った感想もあったかもね。

あれ、こんな日記書いてたんですか?
見逃してたわー。

そうなんすよねー。
なんかやってることはそれなりに面白いんですけどねえ。考えてることは立派なんだろうケド、テレもあるのかもしれないけど、恥ずかしいならこんな本出すなって、思っちゃいました。
しかも無意味に高い本だしなあ。
まだ若いから「青い」んでしょうかねえ、って今頃こんなコメントしてても遅いですかねえw。

私には、著者のやってることが道楽にしか見えないので、立派なお題目はイイワケにしか聞こえない。
青いというより黒い?的な。

なにか読み間違ってるのかもしれませんが。

ああ、逆にやりたいことが先にあって、後付けでそれに立派なオダイモクをつけた感じですかね。
ガキならガキで突っ走ったほうがカッコいいですけどね、「なんかコレ面白くない?」「オレこんなんやりたーい」「やほー」でいいのに。

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