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2010年3月22日 (月)

Oblivion of first "Shivering Isles"

D&Dのルールには、ゴーレム製造に関する記述がある。これを利用することを考えているうちに、「完全自律行動型のゴーレム」という着想を得た。

手元の記録によると、1998年に開始した一連のキャンペーンにてこのアイデアを使用しているから、着想の大いなる助けとなったものが『シャーマニック・プリンセス』あるいは『外道の書』だと自覚していても、セカンドインパクトの影響は皆無ではないかもしれない。

D&Dのルールから大きく逸脱することのないように実現を試みたそれは、ゴーレムにエレメンタルを封入するというものだった。たいていのエレメンタルは召喚を非常に嫌っている。召喚されたエレメンタルは時給100円のアルバイト並にモラルが低く、命令に対しては積極的な曲解を常とすることは余談である。
ちょうどよい具合に、別キャンペーンにてエレメンタルプレーンに幽閉されたまま放置されたPCらがいた。幽閉された数名のPCのうち一名は別キャンペーンで同様のことをやらせており、幽閉されたキャラクターは本能的にプライムマテリアルプレーンに戻りたがっているはずで、エレメンタルとは真逆の反応を示すに違いないから、召喚には容易に応じてしまうだろうという中二的論理武装は既に済んでいる。
「エレメンタル召喚」に対し、そのキャラクターの魂魄が応じ、ゴーレムに封じ込められちゃった――ということは隠し球にして、当のキャラクターのプレイヤーにプレイしてもらった。

およそ一年半に一つという割合でキャンペーンを行っていた当時、遠路はるばる赴いてくれる参加者は延べにして七名。ほぼ重複するメンバーであった。
本キャンペーンの参加者は二名。これはキャンペーンの性質にもよるが、プレイヤーにゴーレム+エレメンタルという、マスターにも未知数の構成要素を提供したことも無縁ではない。プレイヤーが暴走しがちなタイプのスタンド使いであったことも無論少なからずその理由ではあろうが、それはさておき。

もう一方のキャラクターはマジックユーザーで、8レベルくらいなのに、ドラゴンをうっかり配下に従えてしまっていた。戦士二名が戦闘不能という危機的状況に置ける起死回生のバクチが成功したカタチで従えたもので、チャームモンスターによるものだから、時間切れになれば再び襲いかかってくるのだが、『オーラバトラー戦記』のミイナとトキョーを思い出したためだろう、この愛らしいペットをそのまま預けておくことにした。

キャンペーンの冒頭において、マスターの意図を余すことなく汲んでくれたプレイヤー二名は「偶然の遭遇」を果たし、ゴーレムとマジックユーザーというか、ゴーレムとドラゴンは戦闘になった。
遭遇戦は都合三度。一度はまともにぶつかったゴーレムの大敗、二度目はドラゴンの片腕をもぎ取るカタチで勝利、三度目はドラゴンがモラルチェック失敗で遭遇時に逃走という結果を得た。いずれも空中戦である。ドラゴンはたしか10HD***くらいで、それを手玉に取る性能を、7HD*****くらいのゴーレムは発揮したことになる。
空中戦に不慣れなというか初めてだったドラゴンライダーは、「飛行するドラゴンに騎乗したまま呪文詠唱は不可」かつ「人を乗せての戦闘に、ドラゴンは難儀しているようだ」というマスターの裁定に納得し、せめてドラゴンの足手まといになるまいと、戦闘途中でドラゴンから降りていたが、相打ちの可能性少なからずと見てドラゴンに逃走を命じ、自らは捕虜になってしまったことは余談である。

ゴーレムは、ドラゴンとの最初の戦闘において失った腕を、二度目の戦闘で得たドラゴンの腕で補った。この「換装」がこのキャンペーンのテーマの一つだったはずなのだが、どのようなテーマだったのかは、無論覚えていない。
その後も順調に身体各部を喪失していき、最後にはランダムエンウントしたトロルの肉体で補完するようになる。初期型ではジム体型だったゴーレムは、最終型では足つきジオングのようになっていた。
とある才能が創造したゴーレムの名はイラァヴァル――忌まわしき炎――といった。

 

オブリビオンのDLC、"Shivering Isles"には、そんなことを思い出させるガジェットがあった。
「をを!? ドリルアーム!?」
とか喜び勇んで取り付けたらメイスだったりしてちょっとがっかりだったことはさておき。

本作品は、マイケル・ムアコックのエターナル・チャンピオンシリーズへのオマージュである。たぶん、間違いなく。
少なくとも、コルム的アリオッチと、同混沌界の雰囲気を楽しむことができる。

我が身は39レベルで開始して、レベルと物語の釣り合い的な意味でも問題を感じなかったが、個人的には未経験のヒーロークエスト、ないしは緑ないし黒箱レベルのD&Dキャンペーンという印象があり、そのような意味において低レベル時に楽しめるかどうかは不明である。

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