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2010年1月22日 (金)

読物 『化物語』

あわないと思われるものは極力摂取しない。
とりたてて、あわないものを積極的に批難したいわけではなく、叶うならばktkrとしたいものだがそうもいかず、だから、あいそうにないものを避けるようになった。不運にして回避しえなかったものは、反省の個人的マイルストーンとして記録する。
その考えに従うならば『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズなど既知とするはずもなく、ましてやほどほどにFavoriteとなるはずもないことで、そういう経験が基底となって『化物語』というシリーズを身の糧にすることもなかったはずなのだ。

あいそうにないからといって触れないことを選択するようになった背景には幾つかの事情があるにせよ、まったく触れずにはいられないし、たまには冒険もする。
ささやかな冒険の一つとして、非表紙買いで知りえたのが『辺境警備』であり、紹介されて懐疑的ながらも「よしみる」という懐かしい名前をよりどころとして(『亜空転騒フィクサリア』が好きだったという程度にすぎないが)着手した『E.G.コンバット』を経て、冒険の範囲と難易度を高める必要性を感じつつも、その気になっては地雷を踏んで経験値と金を失って教会からやりなおしというありさまではレベルが上がろうはずもなく、いらんスキルとFactionばかりが身についていた。

さておき、ハルヒシリーズと本シリーズについて、我が興味が傾倒していく様がほぼ同一であり、またいずれもかつての我が身であったなら間違いなく触れることはなかっただろうと思えば、それなりの感慨を得ないでもない。傾倒というと語調が強いが、最低限一通り作品群に触れたという程度にすぎず、まずアニメを観賞して、しかるのち文章作品を試したにすぎない。
ハルヒシリーズについては「ああなるほど」という感慨から「詰みぽ?」という印象に移行して、おそらくという思いはあるものの、穏やかに終焉を待つ心持である。

本シリーズについては。

『化物語』
アニメ作品では下巻のエピソード「つばさキャット」の中途まで展開し、以後、配信が滞っている。アニメで鑑賞した個所までは楽しく読めたが、以後は。
筆舌に尽くしがたい。

『傷物語』
アニメ作品で90秒ほど映像化されている。小説作品を読んでみようかという気になったのは、この部分を補完したくなったためであり、それは果たせた。
楽しい作品である。

『偽物語』
『化物語』と同様、下巻の中盤までは楽しい。マイク・オールドフィールドのアルバム"Amarok"を思い出させた。
クライマックスおよびエンディングは、筆舌に尽くしがたい。

続刊が二作予定されているが、著者の言葉遊びには付き合いきれんという印象だけは拭い得ず、プラスだけどマイナスということろで、特に強く渇望するところではない。知りたいことは知ったし、小説作品を読み捨てるという心境も手に入れたし、流れに身を任せてみようと思う。

PS.実は一度アニメ版鑑賞を挫折している。主人公?阿羅々木暦のビジュアルがR・田中一郎と重なったことがおそらく潜在意識を刺激し、とりあえず鑑賞を続けるきっかけとなったに違いない。

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コメント

西尾作品には自分が入れ込めるものとそうでないものの差が結構あり、若い割りに上手で気の利いた作家さんだけに、「てきとうにやっても書けちゃった」みたいなものにあたるとひっかかるのかなと思ったりもしています。
ご本人も「これは手なりで書いちゃった」と明記している作品もあるくらいですし。

あくまで個人的な感想ですが、情熱が感じられて引き込まれたのは『戯言シリーズ』とそのスピンオフ『零崎シリーズ』です。

あとはもうすぐアニメがスタートする(した?)『刀語り』は好きだったのでちょっと見てみたいです。

今気がついたけど竹さんがイラストを担当しているものが割りと好きみたいです、イラストの影響もあるかもしれません。

一人称、語り口調の小説で、「~だろう」が頻出する作品。
俺ルールでガンガン進行していたのに、唐突に読者に理解を乞い求めるような流れになる作品。

個人的には、そういうのが苦手です。
で、氏はわりとそんなカンジなんですな。

『刀語』、見たらご感想をお聞かせください。

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