« ゲーム 『ベヨネッタ』 | トップページ | またまただいきょうきん理論 上腕の凝 »

2009年12月10日 (木)

Eagle Eye

就職で、進学で、父兄間の対立で、さまざまな理由で道場から人が去った。

増員もあったが、増えた分減ったという印象だ。

これまでもあったことで、気にしたことはなかったのだが、少年部がわりと総入れ替え的になったこと、指導補佐的立場となったことが感傷を招いているらしい。
けっして。けっして女性拳士が激減したからではない。と思う。

ゆえにというわけではない。と思う。が。

此度入門した9歳女子は、どちらかというとお母さんが熱心で、娘はそれにつきあわされている印象がある。お母様の目的意識ははっきりしているようで、すなわち自衛である。自らだけでなく、それを娘にも、ということのようだ。どの辺に興味があるのかさまざまな情報を提供してみたところ、金的蹴りの技法にいたく執心だったことが印象的である。
少林寺拳法を始める前は空手を一年半ほどやっていたとのことで、遠くて通うことが困難になったためにやめざるを得なくなり、どうしようかと悩んでいたところ、お母様のお父上、つまり9歳児のおじいさんが「少林寺拳法をやれ」的な発言をなさったらしい。他の子のことだが、やはり少林寺拳法と縁のあるおじいさんの影響で昨今入門した中学生男子がいる。9~14歳の孫をもつとなれば、60~70歳か。その世代には、好印象をもたれる材料がなにかあるのだろうか。
さておき、9歳児との初対面は最悪で、というのも、初心者的指導をうけもったのだが、眠くて目が据わっている状態での対面となり、やる気どころか興味もなさそうな雰囲気での出会いだった。

どうしたものかと頭をひねり、積極的に近い年の子たちと組ませること、つまり、ともだちを作ってもらうこと、ほめちぎって興味を持ってもらうことに専心することにした。
やる以上はやめてほしくはない。

さておき、空手をやっていたためだろうか、母娘そろって、突き蹴りがなかなかサマになっている。娘の突きは年齢にそぐわぬシャープさで、蹴りも高く上がる。ほめる好材料を得て、調子に乗ってほめちぎったら、ハッスルしてくれて一安心。

と思いきや。

時折、中学生に小学生の面倒をみさせることがある。中二女子に、この9歳児とペアにした6歳男子の面倒をみてもらったところ、ダメぽとの報あり。
9歳児の目が死んだサカナのようになっている。

こりゃアカンと気合い注入。
初心者や子供には無心になにかをやらせるとよい場合もあるらしいこと、指導的立場にある者は自己嫌悪に陥るほど自らのテンションを高めてその熱を伝染させるようにする必要があるらしいことをなんとなく察する昨今、とりあえずは腹を叩かせた。突きの練習と、回避の方法を指導するために、まずは当てさせたわけであるが、驚いたことにこれが正確に水月にヒットする。子供の力とはいえ、水月を叩かれれば、瞬間的に具合は悪くなる。具合が悪くなっているということは、効くところに当たっているということになる。
ペアとなった6歳男子はそうではなく、彼の目の高さあたり、つまりは我が腹筋の一番具合のよいあたりを無心に叩いた。これはこれでよい。が、比較の対象にはなろう。

時折、急所に対する感覚の鋭敏さについて、女性のほうがセンスがあるのではないかと思わされることがある。

これについては、中学生女子二名について前例がある。兄の水月を蹴り抜き、あるいは我が三枚を強打するモノドモがかつて在籍していた。

結局は人による、ということになるのだが、やせっぽちな腕の、思わぬ打撃の威力に、ライオンは雌がハンティングをするというハナシをふと、思い出させられた次第である。

« ゲーム 『ベヨネッタ』 | トップページ | またまただいきょうきん理論 上腕の凝 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

Eagle Eyeとあるから、去年のエンターテイメント映画を最近DVDか何かで観た話かと思ったよw おすぎが10点満点つけてたから観に行ったんだけど、面白かったけど10点じゃないなあ…10点て聞かされて観に行ったからかもだけど。

ようするに、ちゃりが道場や自分をとりまく環境を鳥瞰した日記ってことでEagle Eyeなのだな^^;

女性のほうが急所云々というのはにわかに信じがたいが、感覚としては分からんでもない気がする。子供というのは容赦のないものだが、女性も容赦がない気がするのだ。つまり、容赦なく急所をつける、ある種、脳内の手加減のリミッターが外れているというか。ちょ、そこ、やばいってとこにまっすぐいけるというか。直感に従えるって感じ?

まあ、そういうこともあるかも、ってくらいだけどな。

>Eagle Eye
いあ、EQでRangerやってたんだが、命中率を向上させるスペルがあってだのう。急所を攻撃するスキル名よりは分かりやすかろうと思ったのだが(以下略)
タイトルに悩んだとき、よくわからんところで短絡することがあって困っているという次第さ。

実感に基づくことなので、サンプリングが増大すれば否定的な見解に至るかもしれんが、某高校の拳法部では女子が金的蹴りに習熟しているらしいという噂もあり、昇級試験で蹴られたという実話も耳にしており。
結局まあ、人によるということなんだけどね。

生徒さんとの初対面時のやりにくさとか、色々な子を見るときに個人差があることを実感する瞬間だとか、金的蹴りとか、食いつきたいネタが沢山あってどこに食いついたらいいのか一瞬悩みました。

とはいえ「いんてり」の「れでぃ」としては下な話題には食いつくべきではないでしょうから指導者としての話題にします。

子ども向けの英語教室という場所でも、指導者の中にはえらいテンションの方がままいらっしゃいます。そして、私も昔はそんなはたから見たらこっぱずかしいようなテンションを持とうとしたこともあります。
年齢が低いほどテンションはあげなくてはならず、本来の自分とは相当かけ離れていて、幼児のクラスなどは終わると心身ともにへとへとでした。
今は英語早期教育ブームが落ち着いたのと不景気で、あまり小さい子がいなくなり、寂しいようなほっとするような毎日です。

子どもに対しては最初に来たときに「楽しい」と思ってもらわないとまず「習いたい」という気持ちすら持ってもらえないので、体験レッスンや見学があるときはやはりちょっと普段とは違うノリになったりもします。

でもあまりにも普段のレッスンと違うことをしてしまうと、いざ通ってきて貰う段になって「最初と違う」となってしまうのもいけませんし、なかなか大変ですよね。

お気持ちはわかる気がします。

で、金的蹴りにうまいヘタあるもんですか?

>いざ通ってきて貰う段になって「最初と違う」
貴重なご意見賜りました。
肝に命じて行きたいと思います。

その一方で、慣れてくると、ヤツらはどんどん調子に乗ってくるのがまたきついところで、同時にまた均等に関わってあげられないことから生じる不公平感をなるべく感じさせないように気をつけております。

>うまいヘタ
いわゆる金的蹴りに対する一般的な印象は「粉砕」かと思われますが、聞いたところによると、斬られたり潰されたりしても闘志が萎えないケースもあるようで、当流では破壊せず激痛を与える打法を採っているようであります。
非破壊を念頭に置いた技術体系は、戦後処理を考慮に入れているようです。

私的な経験の範囲では、女性は急所を攻撃することにためらわない。おそらく、どのくらい効くのか想像できないので手加減ができないのだと思われる。男はたかが稽古で急所に向かって本気でついたりはしない。感覚的にやばいところは避ける。

で、オレは女性に自衛策を勧めるときに金的と目突きは避けるように言う。男は女相手に本気になることは少ない。が、急所を付かれると激昂するものだ。
強姦が殺人に変わる可能性があるので下手な金的蹴りは逆に危険。
金的のあとに、連撃で追い打ちを掛けて仕留められればいいけどねw

その親子はせっかく少林寺拳法に巡りあったのだから柔法を学ぶがいいと思うな。上手く興味を持ってもらえるようにしないと!

>金的蹴り
当然上手い下手はありますな。人間は本能的に金的をかばうように動きますから素人が蹴ってもなかなかあマンガみたいに当たるもんじゃありませんし。
蹴ったあとどうするか身の処し方が重要ですねー。

じょしこーせーに金的蹴りを食らった青年は当時高校生だったんだが、「まさか蹴るまい」という思いはあったようだよ。
アリという前提でやってるので、食らった方が悪いってことになるんだが、桑原桑原。


>自衛策
第一には大声を出すことなんだよね。なかなかわかってもらえないけど。
目を打ったり、金的を蹴ったりするのは逃げたり声を出すための時間を作る程度に考えてもらえればと思うんだが。


>柔法を学ぶがいいと思う
どうもなあ、突き蹴りの経験値が高いためか、あまり興味を抱いてなさそうなんだなあ。

反面、割と最近はじめた父兄の一人は柔法にいたく興味を抱いてくれて、説明する当方も勉強になっている。

個人的な経験なので一般論ではないと前置きした上で。

金的蹴りを食らった相手が悶絶し、戦闘不能になるという漫画的描写、アレは半分くらいしか本当じゃない。玄人が素人相手に綺麗に決めたらもちろん一撃で決まるが、素人が焦ってはなった金的蹴りはまず「浅い」ので相手はまず倒れない。
また、不意打ちの金的は相手が油断しているので劇的に効果があるが双方が興奮状態(男女間で口論の末ケンカになるなど)の場合、金的を蹴ってもアドレナリン出てるから効果が激減する。
急所に打撃を当ててどれくらい時間が稼げるかは個体差があるから明言できないけど、三呼吸だとオレは思ってる。
深呼吸を三回するくらいの時間。これがウイッチタイムだ。

やるべき事は観察、判断、行動。
どのくらい打撃が効いているか確認(残心ね)して、勝負がついたか? 続行なのか? 逃走が無難か判断して、然るべき行動をとる。
女性の場合はこの時間を利用して大声を出して人を呼ぶなり走って逃げるなりすれば良い。

浅くしか当たらず相手を怒らせた場合は最悪なので本来取るべき手段ではないのだが…。

>柔法に興味を持たせる。
少林寺拳法得意の待ち戦法で相手の打撃をさばいて極めちゃえよw 自分の打撃が通用しないことを納得させりゃ真面目に取り組むんじゃない?

>自分の打撃が通用しないことを納得
俺様ちゃんの現在の技量では、相手を傷つけずにやれないだろうなあ。
殴らせて耐えるってのが手っ取り早いかもしれんが、そこまでマゾくないしなw

まだ通って間もないから徐々にということになるけど、剛柔の好みは各自のものだから、なんともいえん部分はある。
剛柔両方やって偏りなく伸ばすのが近道なようなんだが、たいていどっちかに偏るようだ。

精進精進。

なんの参考にもならんかもだが。
オレが前いた空手の道場での話でな。
白帯同士の組み手だったんだが、片方は本当の白帯で、もう片方はまあそこそこ有名なフルコンの流派で黒帯を取っており、うちの道場に入って間もないから白帯を巻いてるというだけの、エセ白帯だったわけだ。
で、その白帯同士が組み手をしたんだけど、まあ片方の手加減はあったにせよ、ちゃんと真剣な組み手をしたんだな。
その組み手の中で、マジ白帯がローキックを蹴ったんだが、まあ威力はそこそこだったにせよ、下手くそでな。
道場の組み手ならば、そこそこ上手なら、ちゃんと内股に蹴ったり、股の上に打ち下ろしたり、ふくらはぎのあたりに蹴ったりと、まあお約束の場所に蹴れるわけだ。
まさか相手の足が壊れるようなところには蹴らんのよ。たとえば膝靱帯あたりとかね。
でもそのマジ白帯のローキックは膝どころか、金的の軌道を通ったわけよ。
それをエセ白帯は引いてかわした訳だが、チッって感じで金的に当たったんだな。

これがさ、次の瞬間、みるみるそのエセ白帯の股の部分の道着が真っ赤に染まってさ。
明らかにやばいわけよ。
すぐ救急車呼んでさ。
これ数日後聞いたんだけど、金玉の袋がさ、ほとんど切れかけてたんだって。
ほんのちょっとつながってて、ぶらーんとしてたって。
なんとか手術でつながったらしいんだけど、そいつ当然いっとき道場出てこなかったからな。
その話聞いた時、本当にぞっとしたよ。
男なら絶対ぞっとするよな。
けっこう金玉って簡単に切れるんだよ。
あたり方次第で。

まあ、道着ってのはあるけどな。
リアルでストリートファイトとかなら、Gパンはいてりゃ、切れることはないだろうけどな。
いやあ、怖い怖い。

怖いな。稀なケースではあろうが、ありうるんだな。
爪でも伸びてたんかね。

昔はともかく、今の当流はそのようなことは起こらないよう配慮が行き届き、いささか行き届きすぎている面があるようではある。

とはいえ、関節の逆をとることは日常なので、技に対する理解が少ない相手だと、意図なくダメージを与えてくることもあり、そんなときは瞬間的に事が起こるから対処しようもない。

誰しも怪我をしに道場へ通っているわけではないので、どこまでやるかはわりと難題ではあるな。

>前いた
今はなんもやっとらんのかね?
・・・ああ、夜毎ぐるるんとリアルバウト世紀か。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/542052/46981678

この記事へのトラックバック一覧です: Eagle Eye:

« ゲーム 『ベヨネッタ』 | トップページ | またまただいきょうきん理論 上腕の凝 »

フォト
無料ブログはココログ

最近のトラックバック