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2009年8月 1日 (土)

アニメ 『ベクシル -2077 日本鎖国』

現在の職場にバイトに来ていた方から、喫煙時の雑談に聞かされるまでその存在を知らなかった。
直前、マニュアルを作成するというミッションに頭を抱えていた彼女は、説明することがひどく苦手だという。それを実証するかのようにたどたどしく語られたあらすじに想像力を刺激され興味を抱き、観賞に至る。

なんか知らんが日本だけ突出した科学技術力をもってしまうことになった2050年。
2067年、その技術力が生命倫理や道徳を侵害するにいたり国際社会はそれを制限する決議をなし、ただ一国のみそれに抗した日本は国連を脱退しハイテク鎖国を開始する。
それから10年、2077年の日本は、国際社会に対して完全に実態を秘匿していた。

自らの要約にすら呆れてしまうアレだが、ひどく不思議なことに楽しめてしまった。
たぶん、実写で、CGではない役者が演技してたら観賞に耐えなかったに違いない。
松雪泰子も悪くなかった。


メガトレイン、という言葉がある。
トレインとはMMOの先駆けの一つであるEverQuestの用語で、モンスター(MOB)が大挙して押し寄せてくることを言う。たいていはコントロール不可能な状態を指し、それに見舞われたグループは壊滅、ときには煽りを食らってゾーン全体のキャンプが崩壊することもある。
MOBはおのおの、近隣のMOBに対して互いに異常を監視しあっている。プレイヤーがMOBの注意をひいてしまうと、それが近隣のMOBに連鎖的に伝わってしまうことがあるわけだ。これをリンクというが、ミストムーア城というゾーンはこのリンクが非常にタイトだった。
そのとき初めて目にした超弩級のトレイン、みたこともないほど大量のMOBが列をなしてやってくる光景は、まずなによりも笑いを誘った。トレインとはうまいことをいったものだ、と。その後に待ち受けている厄介な回収蘇生作業も、キャンプ地までの再ブレイクの手間も忘れさせるものだった。

これを利用するテクニックもある。日本版EQ(JE)で参加していたオープンレイド団体で、プレーン・オブ・フィアーを攻略した時のこと。同ゾーンは初ではなく、ゾーンと同時にMOBが大挙して押し寄せてくることを既知としており、何故そんな面倒な所へ行くのかと、正直、嫌で嫌で仕方なかったが、経験済みのプレイヤーたちはむしろ逆の反応を示していた。
どういうわけかと思えば、故意に多数引き連れられてきたMOBを、エリアエフェクト(AE)効果のある呪文で一掃するという手法によるもので、一種トリガーハッピーな爽快感がある。なるほど、これは病みつきになる。

JE末期に参加したJEトップ集団は、プレーン・オブ・アースで同様のことをした。このときの衝撃は上記のトピックに相当するものであり、コントロール可能なトレインはトレインではなくプル(MOBをキャンプ地まで誘導すること)であることを否応なしに理解させられた一事であり、バードがナドックス全域のMOBを27分で殲滅するとか、Uber団体のやることは常軌を逸していると痛感させられたものである。

トレインの利用方法は他にもあり、たとえばキャンプ地やターゲットが競合する他グループにぶち当てるとか、MOB同士の利害関係(Faction)を利用してMOBを相討ちにさせるなどが挙げられる。


なにがいいたいかというと、そんな映画であったということである。
『ガンヘッド』とか『ミカドロイド』とか、CGでリメイクしねーかな、と思いつつ。

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