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2009年7月25日 (土)

ゲーム 『DINOSAUR resurrection』

「きっと気に入ると思うで」
当時関西在住の我が身にそう教えてくれたのは、同地で巡り合った同好の士、すなわち共に立ち上げたTRPGサークルのメンバーのひとりだった。類は友を知る。互いの嗜好について、TRPGを通して、また雑談などを経て知るところとなっていた。
『DINOSAURA』はまずPC88版で発売され、のちにPC98版、TOWNS版が発売された。当時PC98のみしか手元になかった我が身は、98版で遊んだのだろうがさだかではない。

その頃すでにファルコムに対する熱はまったくなかった。『ダイナソア』の存在を知らないわけではなかったが、これまで同社が忌避してきたように思える3Dダンジョン式のRPGに手をつけたという見方をしたらしい我が身は、それで見切りをつけたのではないかと思われるが、遠い昔のこと、よく覚えていない。
1992年頃のことである。

このゲームには俗に表、裏と呼称される二つのシナリオが存在する。その裏に登場するキャラクターたちが一見に値すると聞かされなければ、あるいは着手に至らなかったかもしれない。のちに着手することになる『Fate/Stay Night』に対するそれと同列の、まっとうにポジティブではないそそられかたである。
まずは表をクリアし、普通に面白かったと記憶している。エンカウントに次ぐエンカウントも、当時はそれほど珍しいものではなく、「死山血河を乗り越えて」というよりは「戦闘多くてウザい」という捉え方しかできなかった。戦闘は多いが、シナリオは悪くない。そんな印象だったに違いない。
現在目にすることのできる同ゲームに対する評価の幾つかは、同ゲーム最大の特徴であるこの高エンカウント率に対して「死山血河を乗り越えて」という感想を述べている。我が身はその辺の感受性には乏しい性質なのであろう。

そして裏。
表あってこその裏、といえるだろう。裏のみ遊んだのでは、ぱっとしないかもしれない。
そこに登場するキャラクターたちのありようは、当時、良い子が登場するばかりであった和製CRPGにおいては白眉といえた。

時を経て。
初めてクリアした後のこと、やはりインターネットで情報をあさったことがある。クリアした当時は日本国内に商用インターネットなど存在していなかったから、クリア後数年してからのことに違いない。それからしばし、再びまた、唐突に『ダイナソア』のストーリーを思い出したくなった。
かつてあったサイトは健在であり、目を通しているうちに、またやりたくなった。しかし、エンカウント過剰という記憶だけは鮮明であり、腰は重い。サイトを経巡るうちに『DINOSAUR resurrection』が存在することを知った。

Win版、2002年発売。XPにも対応している。
だが、もはや市場には存在すまい。あるとすれば中古だろうが、ドのつくマイナー作品であろうことは想像に難くなく、発見は困難であろうと思われたところ、地元にあるヲタク産業集積ビル、その一角を占めるゲーム屋にてなんなく入手を果たした。

表。裏。そして裏Anotherと呼称される第三のシナリオを堪能する。
正直、第三のシナリオはその呼称から察することができるオマケにすぎず、練りが甘い。『ダイナソア』というタイトルだから許される在り方とはいえ、二番煎じということを認識したうえで、作り手側のエゴすなわち「やってみたかったんだよ」な印象はぬぐい得ない。
しかしながら、「BGMのアレンジは最悪だ」とか「わかってないヤツが作ったに違いない」などというネガティブな感想を我が身は抱くことなく、一部途方もなくバランスに欠けるくだりを体験してしまったものの、おそらくそれはかつてロンダルキアの洞窟にLvl.27で到達してしまった我が性のなせることで、順当にレベルがあがっていればそれと感じることもないだろう。

同ゲームのパッケージには、①『ダイナソア』FM音源完全版、②オリジナルサウンドトラック『ダイナソア~リザレクション~』、③エンサイクロペディア『ダイナソア』、④特製『ダイナソア』携帯ノート、⑤特製『ダイナソア』半円形CDケース、⑥『Zweii!』スーパーアレンジバージョンが付属している。④はいわゆるマッピングシートだ。
個人的には紙と電子媒体の在り方について自覚を得たのは1994年頃のことだった。身を置く業界柄であろうか、道具のではなく、考え方の革新が伴わなければ在りようも変わるまいという思いをいつしか内心に抱くようになっていた。
久々に行ったマッピングという行為が、紙の利便性と限界に関する想いを喚起させ、フルスクリーンのゲームはユーザの革新を阻害するものかもしれないとぬりかべった次第である。

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